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15秒で読める小説

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15秒で読める!140字創作小説
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#超短編小説

【140字小説】凄いんだか凄くないんだか

【140字小説】凄いんだか凄くないんだか

「お前さん死相が出ておるぞ」
休日の雑踏でふいに声を掛けられた。振り返ると、胡散臭い老婆がニタニタと俺を見上げている。
「死にたくなければこれを3千円で買え_」
俺は札を差し出す老婆から逃げる様に立ち去ったが、内心かなりビビっていた。
なんであの婆さん死んでる俺が見えるんだ…⁉︎

【140字小説】陰謀論

【140字小説】陰謀論

科学の進歩は凄まじい。
Bluetoothのワイヤレスイヤホンはやがて必要なくなるだろう。
近々、脳波判別機能搭載スマホが登場。貴方の脳波を認識しダイレクトにペアリング可能となる。イヤホン無しで脳内に音楽が流れ込むのだ。
…便利すぎて怖い?怖くないし安全だし我々は何も企んでいませんよ。

【140字小説】リーマンの呟き-ハロウィン編-

【140字小説】リーマンの呟き-ハロウィン編-

「ジャックオランタン」なんて単語、つい数年前まで謎の呪文の様に感じるだけだったが。今となっては「ああ、あのカボチャをくり抜いたハロウィンの飾りか」と即理解できるようになった。慣れって怖いな。
そんな風に俺達は、有無を言わさず始まった「インボイス制度」にもすぐ慣らされていくんだろう。