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「俺だからできる」

 学校の先生の世界では「俺だからできる」という考えは嫌われがちです。

個人的にその考えには半分同意,半分反対です。

今日はそんな事を書いてみようかなと思います。

「俺だからできる」ではまずい仕事

 学校全体に関わる仕事です。

 学校には校長,教頭,教務主任,学年主任,担任,副担任・・・・のように学校に通った経験のある方ならだれでも知っているような役職(厳密には「役職」とは言いませんが,わかりやすくするために便宜的に使います)

の他に国語主任,体育主任,生徒指導主任・・・等学校内の業務をさらに細分化して分け合う「校務分掌」というものがあります。

わかりやすいものとしては体育主任が運動会の責任者で企画,立案,運営するといったものなどがあります。

ご存知の通り,公立の学校には人事異動があり,1つの学校に永遠と1人の教員がいるわけではありません。加えて,この「校務分掌」というやつは1年単位でコロコロと変えられることが多いです。コロコロ変わるので,引継ぎを満足にできないことも多いです。

本当は色を出して面白くしていったほうが面白い学校が作れるとは思うのですが,現状,上記のようなシステムのため,長期的なスパンで見た時の質が担保できません。なので,個人的には全体に関わる仕事は「誰でもできる」状態を作ることが大切だと考えています。


「俺だからできる」で良い仕事」 

 学級担任です。

 最近は年度当初の4月から 

「次に持つ人の事を考えて」

といった言葉が聞こえてきます。ちょっと支援が必要な手のかかる子がいると

「来年の先生にもこの支援やらせるの?」

という言葉が聞こえます。

もちろん,年度が終わる3月には

「4月から新しい先生の言う事聞いて頑張ってね」

と子ども達には言いますし,本当にそう願っています。

しかし,次の先生,来年の先生と連呼している教員には

「どこ向いて仕事してるんだ」

と憤りを感じます。4月に担任に任命されたら,1年間はあなたのクラスだ。

「次とかいいから目の前を見ろ」

 今までお世話になった教員の先輩は尖った方ばかりでした。そんな方々から学んだのは

「ノウハウ」じゃなくて「信念」です。

尊敬する方々と同じクラスは私には作れない。しかしその方々だって私と同じクラスは作れない。

これが私の考えです。




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