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「ICTは教具ではなく文具」

①はじめに

先日インターネットでこんな写真が流れてきました。

GIGAスクールが既に始まっているとある自治体の様子が取り上げられた様子のようです。

一見しっかり活用ができている写真なのですが,正直な所,この写真には違和感を感じていました。ちょっともやもやしていたのですが,偶然,本日受講したセミナーにその違和感のヒントがあったので,今回はこのテーマで書いていく事にします。

②1人1台のPCは今のままでは「教具」になってしまう

 以前,こんな記事を書きました。学校の根本的なスタイルは明治時代からあまり変わっていません。「1人の教師がたくさんの児童や生徒に一斉指導をする」授業が基本なはずです。それをベースに考えてしまうと写真のような使い方しか思いつかなくなってしまうなあと思います。

かく言う私も,ICTを好きで日常的に授業に取り入れてからは長いのですが,あくまでこちらが使う教具という前提で使っていた節があり,そこを抜け出しつつあるのは本当に最近です。

「一斉指導」から一歩抜け出さないとたくさんPCが来る意味は薄れてしまう気がしています。

③教具→文具への道

 最近ようやく見えてきた節はありますが,1人1台のPCを鉛筆やノートと同じレベルの文具にしていくのは一筋縄ではいかないと思います。

最近,学校のPCやiPadをフル活用して1人1台の予行演習「仮想GIGAスクール」を教室で試していますが,体感で成功確率は50%いくかいかないかな感じです。この50%というのも子供の様子を見た上での主観なので実際はもっと低いかもしれません。

ICTが好きで使っていきたい人間でこんなものなので,文具への道はかなり険しいです。でも,どんな実践でもそうですがピタッとハマった瞬間はとても気持ちが良いです。

何がピタッとハマるかとくわからないからこそいっぱいチャレンジしてどんどん失敗しながら文具に近づけていけば良いのかなと。そう考えると,冒頭の写真もまあありなのかもしれません。

④最後に

 今は「痛みを伴う教育の転換期」です

産まれた時から「空気や水」のようにPCやタブレットがある現代だからこそ,難しいことは考えずにとにかく使わせてみていっぱい失敗しながら,学校に馴染ませていくと良いのかなと思いました。

子供の頃を振り返ると家のPCを壊しながら少しずつ詳しくなっていった思い出を思い出しました笑

今回もお読みいただきありがとうございました。

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