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①-(3)「先生」という仕事について、担任以外で大変だったこと①

前回の記事では、「担任として」大変だったことについて主に3つ書きました。

今回は、10年間の教員経験の中で、担任業務以外で大変だったこと①を書いていきたいと思います。

先に結論から述べると、それは【職場の人間関係】です。


◯職場の人間関係

学校の先生もあくまで人間なので、色々なタイプの人がいます。

年齢に関わらず尊敬できる人もいれば、そうじゃない人もいます。狭い「学校」というコミュニティの中では「そうじゃない人」とも関わっていかなくてはいけません。

そういう意味では、職場内での良好な人間関係の構築が私にとってはとても大変でした。

今回は私が特に苦しめられてきた2種類のタイプの人について説明していきたいと思います。(正直思い出すのもかなり辛いですが。)

・完璧主義&他人にそれを求めるAさん

Aさんは仕事に対してとてもきっちりしている、典型的な完璧主義の先生でした。

グループの仕事も丁寧で素早く、生徒への対応もとてもしっかりしていました。生徒からの評判もよい先生でした。

ただ、その完璧主義を他の先生にも求めてしまうタイプの方だったんですよね。

Aさんの同期や後輩の先生がミスをしたりちゃんと仕事をしていなかったりすると厳しく指摘をし、Aさんの上司がしっかりしていなければ本人が居ないところで陰口や悪口をよく言っていました。

もちろんその矛先は私にも向けられていました。

私はAさんとは違うグループで仕事をしていましたが、我々のグループの方針がAさんの考えと違えばそれに対して文句を言ってくるし、それが彼の考え通りに改善されなければとても攻撃的な態度をとってきます。

直接文句を言われたり、時には直接暴言を吐かれることもありました。

・理由は分からないがとにかく攻撃的なBさん

Bさんは授業に対してとても熱心で、Aさん同様生徒からの評判はとても良かったです。

ただ、他の先生に対してとても攻撃的な方でした。

何か自分の考えと違う点があれば、すぐにその人に対して攻撃的な発言をしたり、攻撃的な態度(壁を叩く等)をとったり、管理職に対してもとても強い言動をする人でした。

何かBさんの機嫌を損なう様なことをした記憶は全くなかったのですが、ある日を境に私もBさんに嫌われてしまったようで、それ以降はとても攻撃的な態度を取られるようになりました。

仕事の関係でBさんに話しかけても無視をされたり、睨みつけられたり、私がすぐ近くにいるのを分かっていながら私の悪口を言っていたり…。

あの時は職員室に行くのが嫌すぎて、授業の空き時間は図書室に居させてもらうことが多かったです。

今思い出しても本当に辛い、大変な思い出です。

◯対応策

当時私がとっていた対応としては次のようなものがあります。

(1)管理職や他の先生に相談

(1)は真っ先にやるべき対応だと思います。

当時の管理職(教頭)はとても親身に相談に乗ってくれました。「私からA(B)さんに直接話をしましょうか?」といった声掛けもしてもらえて、とても心が救われたことを今でも覚えています。

管理職以外にも色々な先生に相談に乗ってもらいました。

人は「他人から心を傷つけられる」と同時に「他人に心を救われることもある」と強く感じた瞬間でした。

相談できる心強い同僚がいなければ今の自分はないと、心から思っています。

(2)物理的な距離をとる

(2)もとても大事で、距離をとることはとても重要です。

狭い職場だし、年度途中の異動もできないので少なくとも3月末までは同じ職場で働かなくてはいけません。

ただし、幸い我々は日中多くの時間を授業に費やしています。

私は苦手な先生の時間割を確認し、同じ時間帯に授業がない時は違う場所で作業をしてもよいか事前に管理職に確認をとっていました。

1日の中で少しでもその先生と接触する機会が減るだけでも、メンタル的に安定して過ごすことができました。

(3)外部機関に相談

実行している方は少ないかもしれませんが、(3)も意外と重要です。

職場に苦手な方がいると、どうしても休みの日までそのことを考えてしまいます。

私は幸い診療内科や精神科に通うまでには至りませんでしたが、それでもかなりメンタル的に辛い時期もありました。

心配をかけまいと妻にもあまり相談できていなかったので、無料で話を聞いてくれる外部機関を活用していました。

LINEでの無料相談や、電話相談等も活用していました。

当時何度か電話相談させてもらったのが厚生労働省の【こころの耳】というサイトです。

客観的な視点からアドバイスやサポートをもらえるので、職場以外でも相談できる場所を持っておくのは大事だなと、その当時実感しました。

◯まとめ

先ほども述べさせていただきましたが、

人は「他人から心を傷つけられる」と同時に「他人に心を救われることもある」

ということを強く感じました。

ただでさえ忙しい「先生」という仕事で、職場の人間関係に悩まされてしまうと本当に大変ですよね。

私は上に述べた様な方法で苦しい時期を乗り越えることができました。

「先生」の心と身体が整っていれば、生徒への対応もしっかりとできると信じています。

少しでも職場の人間関係に悩んでいる先生の助けになれば幸いです。




ここまで読んでいただきありがとうございました。

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