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「心に余裕がある先生」と「心に余裕がない先生」の違い

最近、特に経験年数が浅い先生方が辛そうにしているのを見る。
心に余裕がない先生が多い。
子供達が帰るともうヘトヘトに疲れ切って、中には涙を流している人もいる。

その先生達の話を聞いていて、ふと気づいたことがある。
それは「あらゆることを自分でやらないといけないと思い込んでいる」ということだ。

2分ほどで読めるから、最後まで聞いてほしい。

例えばその先生は、朝の会から授業の進行など、何から何まで全てを自分でやらないといけないと思い込んでいた。

経験年数が浅いうちは、子供がどれだけできる存在なのかが分からない。
どこまでを任せていいかわからない。

だから、自分がやらないといけないし、自分でやった方が早いと思うのだ。
でも、それは自分の首を締めている。

確かに、教師が全てをやれば、ひとまず困ることなく活動は流れるだろう。
しかし、それは、同時に教師がいないと生活できないクラスにしている。

全部先生がやってくれるから、子供たちはそれに甘え、いつまで経っても何もできるようにならないのだ。

だから、それが続く限り、教師は常に教室で何かをしないといけなくなってしまう。 そうして、心の余裕がなくなってしまう。

ここで、経験年数が浅い先生に伝えたい。
子供たちは、こちらの想像を遥かに超えるほど色んなことができる。

例えば、僕の話。
1年生の僕のクラスは朝の会で、歌やダンスをする。これまでは僕が教室PCで音楽を流していたが、先日、係の子に、PCの使い方を伝えた。
そして「先生がいなかったら、これを流していいよ」と伝えた。

そして昨日。
僕が遅れて教室に行くと、 子供たちが、歌を含めた朝の会全部を自分たちで進行してくれていた。
めちゃくちゃそれを褒めて、「みんな先生がいなくても朝の会ができるなんてすごいね!先生も助かるなあ」と伝えた。

一回、朝の会の通し方を経験した子供たちは、次からも僕が教室にいなければ、自分たちで朝の会をしてくれるだろう。
すると、僕は朝に電話対応や緊急の打ち合わせに追われたとしても、焦って教室に行かなくても大丈夫。

朝から心に余裕をもてるのだ。
最近、特に経験年数が浅い先生方がつらそうにしているのを見る。

そこで一つ、 子供の力を借りるということを考えてみてほしい。

そして、それをどんどん試してみてほしい。
子供たちは、喜んで力を貸してくれる。
子供は活躍できて、教師は余裕がもてる。

そんなWin-Winな働き方があることを頭のどこかに置いてほしい。

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