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七夕と怪奇小説

明日は七月七日。
その夜は七夕。

私が執筆し、アマゾンKindleで販売している怪奇クトゥルフ小説『神々が現れるはずの夜』は、この七夕が非常に重要なキーワードとして登場します。

『神々が現れるはずの夜』の主人公たちは、一人の資産家の老人の急死の背景を探っていくうちに、次第に現代日本に人知れず息づいている超古代の暗黒宗教――クトゥルフ信仰の存在に気付いて行きます。

そのクトゥルフ信仰は、「クトゥルフ教」みたいな分かりやすい呼び名で伝えられているのではなく、日本各地に有るありふれた民間信仰に形を変えて伝えられています。それらの民間信仰とは、星を祀る妙見みょうけん信仰であったり、治水を祈るための九頭竜くずりゅう信仰であったり、織姫が天の川を渡れるように祈る七夕信仰だったりします。

七夕の織姫――それは琴座の一等星ベガ。

このことが、以前のnote(↓)に記した、

ラブクラフトの「未知なるカダスを夢に求めて」のナイアルラトホテップの言葉、

夜をついてヴェガを目指し、歌声がひびけば向きを変えるのだ。

『未知なるカダスに夢を求めて』

と重なり、クトゥルフ信仰における重要な星として崇拝されていると、『神々が現れるはずの夜』では設定されています。

『神々が現れるはずの夜』の作品世界では、これら民間信仰だけでなく、神社や寺の縁起式、地方の民話やおとぎ話などにも、クトゥルフ信仰は姿を変えています。それら日本土着の諸々に姿を変えた手掛かりを、主人公が調査しながら一つに繋ぎ合わせ、やがて、それらが有史以前から存在する旧世界の暗黒宗教――クトゥルフ信仰であった事に主人公は辿り着きます。

そこで気になるのは、主人公はどうやってそれらがクトゥルフ信仰である事を知るのか? ですが、それを知りたければ、実際に読むしか方法はありません。

というわけで。

封じた神と封じられた神の力が逆転する一夜を巡る攻防――現代の怪奇夜話『神々が現れるはずの夜』絶賛発売中です。
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是非、七夕の夜のお供にどうぞ。

よろしくお願いします。

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