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事業継続計画(BCP)がざっくり簡単にわかる!入門編

こんにちは。TD衛星通信システムです。
『防災』とも違う、企業が今やらなきいけない『BCP』。介護業では既に策定が義務付けられています。

でもぶっちゃけ、『BCP』ってよくわからない!

『防災』とどう違うの??何をやらなきゃいけないの??

と、疑問だらけですよね。よくわからない状態では何から手を付けるん?とやる気も湧きません。
ということで、元々横文字が苦手な筆者が、BCPのさわりについてざっくりご説明しちゃいます!
※『事業継続計画』よりは『BCP』の方が浸透しているようなので、以下『BCP』と表記しますね。筆者個人としては日本語の方が分かりやすいのですが…笑

よろしければ弊社コラムもどうぞ👇



事業継続計画(BCP)って、ぶっちゃけ何よ?

まず根本、それってなあに?ってところから。
BCPは"Business Continuity Plan"で、日本語にすると『事業継続計画』。
なんだか頭痛が痛い、みたいな話になってしまいましたが、その名の通り事業を継続するための計画、という意味になるわけですね。

地震や台風などの自然災害はもちろん、テロ攻撃や従業員の引き起こしたインシデントなど(具体的な例でいうとバイトテロとか)、企業が事業を継続できなくなるような事柄全てに対して事前に練った計画。それが、事業継続計画またの名をBCP、と呼んでいます。

ということはつまり、BCPの本質は『計画』です。
極論ですが、危機に対して事業を継続できるような計画を立てればBCPはバッチリ!ということになります。
やることはつまり、『計画を立てる』。シンプルになりましたね!


なんでBCPを作らなきゃいけないの?

ここまではざっくりBCPがどんなものか説明しました。
では、BCPはどんな意義があって策定される計画なのかというと、『有事でもヒト/モノ/カネを守る』(※①)が一番の理由です。
それらがないと、企業は立ち行かないですもんね…。

具体的に考えてみると、例えばカネであれば『災害で会社の設備がおじゃんになってしまった』場合。主力製品を製造するために設備がなくなってしまったら、事業は破綻です。
その場合、設備を新しく購入、もしくは復旧するための資金が必要になります。貯蓄があれば問題ないですが、そうとも限りません。その為に、『有事にはどのような経路で資金を用意するのか』を定めて、責任者が不在でも(社長が災害時にお亡くなりになるかもしれません!)対応できるように策定する必要があります。

資金だけでなく、従業員の安全や欠かせない資材の納入など、事業継続に必須な『ヒト/モノ/カネ』全てを守るためにBCPを策定しなければなりません。

また、これら『ヒトモノカネ』を有事でも盤石にしているということは社会的信用に繋がります。
類似サービスを提供している企業でも、方や有事でもサービスを継続できるようにBCPを策定し運用しています!という企業と、そうでない企業であれば前者と契約する場合がほとんどですよね。
実は契約の要件にBCPを策定しているかどうかを盛り込む企業も増えているとか。

BCPを策定し、その旨を自社のHPに掲載することで『うちは有事でもしっかりサービス提供できますよ!/○○日で復旧できるようにしています!』とアピールできるようになります。
例えば実際に災害が起きたときも、BCPを活用していち早く事業を復旧していたら、『この会社こんな状況でもしっかりしてる!』と顧客からの信頼も断然アップ!しますよね~。

つまり、BCPを策定していること自体が、そのまま社会的信用になる!(※②)ということですね。

でも、

「うち、防災対策しっかりやってるから大丈夫っしょ」「インシデント起きたときの対応方法マニュアル化してるしBCPほど大ごとにしなくても」

聞こえてきます、そんな声が。筆者もそう思っていました。
でも、それだけだと足りないんです。
まず、BCPは防災だけでなく、あらゆる企業の危機に対応していなければいけません。また、それらの危機に対する対応方法をBCPという1つの文書にまとめておく必要があります

ではなぜ1つの文書に纏めておく必要があるかというと、
・BCPを1つを周知することであらゆる危機への対策を社内に浸透できる
・紙で1冊にまとめた文書を全社員が手の届く場所に保管する必要がある
など。
要は、これ(BCP)さえ分かっていればどの従業員でもあらゆる企業の危機に対応できるぜ!(※③)な状況を作るわけですね。

というわけで、なぜBCPを策定するのかをざっっっくりまとめると、

①有事でもヒト/モノ/カネを守る
②BCPを策定していること自体が、そのまま社会的信用になる
③BCPさえ分かっていれば、どの従業員でもあらゆる危機に対応できる

こんな感じ。単純に災害から身を守ろう!○○に対策しておこう!だけでなく、社会的信用や社内の浸透だったり…色々なメリットのある形にしたのが、BCPなんですね。

実際BCPってどう作るのさ?

BCPってなあに、どうして作るの、という部分が何となくわかったところで、実際どうやって作るのかが問題になりますよね…。

BCPの本質は『計画』。つまり、計画を立てていくことがそのままBCPを策定する経路になります。
では、どんな風に作っていくのか見ていきましょ~。

BCPの策定は、ざっくり5フェーズに分かれます。

①事業の整理
②対策するべき事象の選定
③被害の予想と対策
④運用のための体制を整える
⑤社内への浸透

こんな感じですね。うーん、やることが多そう。
…そう、実はBCP、一朝一夕で策定できるようなものではありません。
プロジェクトとして立ち上げて、年単位で時間をかけながら策定していくものなんです。

弊社コラムでもBCPについて解説しています👇

まとめ

今回のまとめとして、要点を簡単に整理してみます。

・BCPはその名の通り事業を継続するために作る計画
・BCPは『ヒトモノカネ』を守るために作る!
・策定していることが社会的信用に!
・BCPを見れば従業員誰でも有事に対応できる!
・BCPは一朝一夕でなく、年単位で時間がかかる!

う~ん、簡単にまとめても簡単じゃなさそうですね。BCPって難しい。
企業をあらゆる危機から守るために策定するものなので、やっぱり一筋縄ではいきませんね~。

次回の『BCPって、なに?』ではBCPの策定方法について詳しく見ていく予定です。よろしければ次回もお読みいただけたら嬉しいです~


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