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渋谷から鎌倉へ。「移住」は時代に合わせて柔軟に生きるための手段だ

居住地や住まいの形を大きく変えるというのは、いわば人生のターニングポイント。少なくない金額が動く話でもあるので、心配ごとは尽きませんよね。

今回は、実際に移住を決めて理想の物件を見つけた方に、それまでの経緯や物件探しのために行ったこと、不安に思ったり悩んだりしたことなど、根掘り葉掘り聞いてみました。

今まさに住み替えという道の途中にいる人も、まだ入り口で迷っている人も、ヒントになれば嬉しいです。

これまでの移住体験レポートはこちら👇

長年の夢を叶える住まい、思い立ってから2ヶ月で契約へ

今回、お話を聞かせていただいたのは、こちらの方。渋谷区のマンションにお住まいで、鎌倉のマンションに住み替えをした中村様です。
なんと問い合わせから物件探しを経て売買・購入契約まで、たった約2か月! そのスピード感でゴールまで到達できた秘訣を、今回は探りたいと思います。

■中村様
・ご夫婦(お子様は独立)

■住み替え先に求める条件
・鎌倉に住むという夢を叶えたい
・できれば新幹線の名古屋~品川間の駅から便利なところ
・東京に出やすくて、環境が良いところ

コロナで感じていた「自分の生活の変わり目」

オンラインで行ったインタビュー。左下が中村さん、左上が担当の東

アートに関するセミナー講師や企画などを手がける中村さん。現在は、渋谷区のマンションを事務所兼自宅としています。
もともと服飾系のデザイナーをされていた中村さんは、産業構造の変化やそれに伴う中心地の移り変わりを察知して渋谷に移ってきたそう。

「テキスタイルのデザインをしていたころは、生産をしている会社のそばにいる方がよかった。だから事務所も日本橋でした。それが、国内生産がどんどん減って海外生産に・・デザインというソフト面に重点を置かなければならない、ということから、原宿・渋谷・恵比寿というところに移るべきだろうと考え、20年前に渋谷に移りました」(中村さん)

ポストに入っていたチラシにピンときて即電話

個人や一企業では抗えないほどの社会的な変化が起こって、それに応じて「いる必要があった場所」が変わり、逆に別のところに移る必要が出てきたーー。20年前に感じた感覚とまさに同じものを、コロナ禍で感じ取った中村さん。新しいステージに踏み出すきっかけは、突然訪れました。自宅のポストにマンション管理会社である東急コミュニティーからの「たくす」(※1)のチラシが入っていたのです。

「多分それまで何回かチラシは入っていたんだと思うんですが、全然目についていなくって(笑) 初めて気がついて、それを郵便ポストから持っていってそのまますぐ電話をしたんですよ。仕事の内容も変わったし、都心にいなければならないこともない。そういう心の準備というか、なんとなく『もしかしたら、そろそろ・・』と思っていたこともあって、ぴーんときたっていうこともあるんでしょうね」(中村さん)

※1「たくす」は東急コミュニティーが運営する、住まいのミスマッチや将来の資金不安を解決するための住み替え支援サービス。「売る」「貸す」「住み続ける」など、住まいの様々な悩みを相談できる総合相談窓口です。

前々から考えていたとはいえ、機会が訪れた時に瞬時に判断し、行動に移す。考えてもなかなか実行するのは難しいこと!

中村さんがそれほどチラシにすぐに反応したのには理由がありました。

「不動産屋さんの扉を叩くのがいいのか、ネットで探すことから始めたらいいのか・・大きな買い物って何から始めていいかわからないじゃないですか。損するかもしれないし。損する金額も2千円、3千円じゃないですよね。
『たくす』は不動産屋さんや情報屋さんじゃなくて、いわゆるネットワークをまとめてくれている業態(※2)だったので、相談したら『じゃあここを紹介しますよ』っていうのをきっと言ってくださるのだろうなというのがチラシからも読めたので・・『これならいろいろご相談できる』と思って、お電話しました」(中村さん)

※2 マンション管理会社である東急コミュニティーを軸に、東急不動産や東急リバブル、東急住宅リースなど、東急不動産ホールディングスグループのリソースを繋げて最適な選択肢をご提案する形をとっています。

高い買い物だからこそ、深く信頼して相談できる相手がほしい

例えば仲介会社だったり、リフォーム会社だったり、業態や業務内容が明確に決まっている会社には、「その範疇外」のことはなかなか相談しづらい。でも、住まいの話はそんなに単純ではなくて、各業態にまたがるようなさまざまな不安や心配事の種がたくさん転がっています

自分が何に不安を覚えるか、先々に何が課題になりそうか、それを解決してくれそうな要素がそこにあるか・・チラシを受け取って即問い合わせたという、一見衝動的にも思えるその行動の裏には、中村さんの深い洞察力と判断がありました。

「『このことは誰に言ったらいいんだろう?』とか『こんなこと心配なんだけど、どうしたらいいんだろう?』っていう、専門業者に質問できないことがすごくわからなかったり不安だったりするわけですよ。『これでよかったんだろうか』とか『これでいいんだろうか』とか・・やっぱり引っ越しっていうのはオフィシャルな行事ではありますけど、大変プライベートな行事でもありますから」(中村さん)

そうした不安を相談する相手として、今回「たくす」の担当者であった東(あずま)は非常に助かる存在だった、と中村さんは話します。聞けば、問い合わせから3日後にあった最初のオンライン面談で、希望条件ばかりでなく抱えているプライベートな悩みまで、すべて洗いざらいお話しされたとか!

「もうすべて洗いざらいですね・・こんな短期間で相談から売却、購入までバチッとハマったのは、あの最初の面談の時の中村様が包み隠さずすべてお話しいただいたからです。私としては、答えを見つけやすかった。徐々に小出しにされていくと、ご提案を間違えてしまうこともあるので難しいんです」(東)

そしてその初回面談の最後に中村さんの口から出たのは、「ああ、スッキリした!」という言葉でした。

「それまで頭の中でゴチャゴチャっとなっていたのが、ストーンと落ちられたのかなと」(東)

「東さんは聞いてくださる方だな、とZoomからもわかったので・・やっぱり住まいを移すっていうのはプライベートなことですし、テイストとか趣味とか方向性とか、自分でも正直わからないところがある。けれども、実は私はこんなことが嫌だったんだとか、本当はこれは外せなかったんだっていうのを、おそらく東さんはそこで想像してくださったんだと思うんですよ。どこまで私が喋ったかっていうことよりも、ずっと深いところを理解してくださっているんだろうな、と思いました」(中村さん)

相談したら、自分では思いつかない解決策が見つかった

持ち家の場合、今の住まいをどうするか、いくつか選択肢があります。そのため「たくす」ではご相談を受けて最初に、さまざまなケースにおける資金シミュレーションをご提示しています。

今回も下記3パターンを行った場合の、それぞれの資金シミュレーションを東から中村さんにご提案。

  1. 売って買うパターン(売却して新たに購入した別の物件に住み替え)

  2. 売って借りるパターン(売却して賃貸に住み替え)

  3. 貸して借りるパターン(今の住居を手放さずに賃貸に出し、家賃収入を得ながら自身は賃貸に住む)

その結果、中村さんが選んだのは「今の住まいを売却して今の住まいの住宅ローンの残債に充て、新しい住宅をローンなしの状態で購入する」という手段でした。

というのも、中村さんが今回住み替えで一番優先したかったのは、今のマンションの住宅ローンを精算することだったから。

「東さんから、売ったらこれくらいの金額になるから、それで残債を払って、残りでどこか別の場所に移るということも考えられますよ、と。それまで私の中でその2つのこと、『新しい人生・新しい生活を始めてもう一回自分にパワーを与えてやろう』っていうことと、『ローンを完済してしまおう』っていうことは、これは全く別の次元の話だった。それが『あ、同時なんだ』っていうことに気づかせてもらったわけです。(未来を実現する話と、今の課題を解決する話とが)一つの次元になった、これは本当にプロのご提案だなと思います」(中村さん)

今の課題解決と未来の夢の実現、両立できた先に

北鎌倉駅は新居から自転車でも歩きでも行ける距離

中村さんは、10代の頃から抱いていた「鎌倉に住みたい」という夢を実現することに決めていました。「たくす」担当の東、仲介担当の黒川氏(提携会社)とともに条件を固めるなかで、仕事やプライベートの用事でまだ東京に通う必要があることなどから、エリアを選定。都心部への交通利便性もよく、買い物利便なども満たしてくれる「大船」エリアに焦点を定めました。
そこから中村さん、「2晩くらいはほとんど徹夜状態で物件検索サイトを凝視した」そう!
具体的にどんなことを行ったのか、教えてくれました。

<中村さんが物件探しで行ったこと>

  • 自分の興味のある物件をベスト20位までExcelで価格や管理会社など情報を表にまとめる

  • その土地における相場を把握する

  • GoogleEarthで立地を確認

  • 緯度経度、高度、ハザードマップもリサーチ

  • 内覧に行った時は、マンションの管理状態をチェック(共用部に私物が置かれてないか等)

広々としたベランダ、目の前が抜けていて開放感のあるお部屋

「やっぱり自分も努力しなくちゃいけないし、人任せではできないし・・物件検索サイトにめちゃくちゃ詳しくなりました」と笑う中村さん。

その中村さんの熱い思いを受け止めたのが、仲介を担当した黒川氏。内覧準備を素早く取りまとめ、暑さの厳しい夏場になんと2日間で合計12物件(!)の内覧を中村さんとともに回りました。
今回住み替え先の物件購入と今の住まいの売却を同時に決める必要がある難しいケースでしたが、最善策を模索して決済を同日に達成するという綺麗なフィニッシュ。
(「たくす」担当の東自身も「大変すばらしいパートナーと良い仕事ができて心強かった」とのこと)

この怒涛の物件探しの期間を経て、問い合わせから売買・購入契約まで約2か月で決着! いわば二人三脚ならぬ三人四脚(?)で決めたゴールでした。

仲介担当の黒川氏と現地にて打ち合わせ中

このスピードは、中村さんご自身の情熱と行動力があったからこそ。プロに相談しつつも、自分で必要な情報を調べることもセットで行うことで、ほしい物件にも早くたどり着けるし不安も解消できる。これから物件探しを始める方や目下迷っている方の参考にもなりそうです。(徹夜はなかなかオススメできないですが・・)

引っ越しに向けて採寸や施工業者と打ち合わせが続きます

鎌倉で新たに始まろうとしている新生活。近年は美術史に関わることがメインのお仕事になっている中村さん、鎌倉では日本美術に現地で触れることを通して学びを深めたいのだそう。

「関東の古都っていうと、やっぱり鎌倉なんですよね。一生懸命現地で日本美術の勉強をして、鎌倉のお散歩ツアーというのを企画しようかなと。美術館やお寺に行って歴史と美術が学べて、スイーツも食べられる! そういうツアーを企画してやってみたいなとも思っています」(中村さん)

「鎌倉の魅力をどんどん発信できるようなことをやりたい」とパワフルに語ってくれた中村さん。ツアー企画は春ぐらいにはスタートさせたいとのこと。きっとまた驚くようなスピードで企画が実行されるに違いありません。

北鎌倉を代表する円覚寺も散歩コースになる立地

いつの時代でも、未来は常に不透明だし、そしてきっと明るい。
自分の感覚に正直に、周囲の協力も得て助け合いながらその時により良いと思った道を選んでいけば、今よりもっといい場所にたどり着けているはず。

時代に前向きに柔軟に対応する中村さん。その溢れるパワーに背中を押され、希望が湧いてくるようなインタビューでした。
これを読んでくださっているあなたにも、より良い未来に進むための小さくても大きな変化が起こりますように!

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「たくす」では、移住や暮らしを変えたいという人からのご相談を絶賛募集中です。
もし記事を読んで「私もとにかく相談してみたい」「どんな可能性があるのか知りたい」と思ったら、ぜひ私たち「たくす」に相談してみてください。お待ちしています!


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