お言葉2~例外はすべてを証明する~
今日は、とある講義を受けていて、知った言葉を紹介します。
「例外は通常の場合よりも興味深い。通常は何も証明せず、例外はすべてを証明する。主権者とは例外状態に関して決定を下するものである。」ー『政治神学』カール・シュミット
この文のうちの特に真ん中の文。
「通常は何も証明せず、例外はすべてを証明する。」
自分自身、組織運営をする中で、自然と行動規準(ルール)などを決めていたけど、改めて、それらの存在意義、本質を考えさせられた。
確かに!と納得する反面、
その納得度合いをはるかに超えるビビッと来たこの感覚。
何と表現すればいいのだろうか。
何かルールを考える時、確かに、通常のことは考えない。
ルールにせずとも、皆の頭の中で理解している。
だから、我々は「こんな場合は?」とちょっと外れた、通常ではないパターン、ここでいう例外を想像して話し合う。
一つの枠組みを想像しよう。円でも四角でもいい。
例外をその外で起こった事象だとするならば、例外の枠組みは最初に描いた枠組みより大きくなる。
よって、例外はすべてを証明するのである。
ただ単にこの言葉の通り説明しただけだが、
ちょっとわかった気になれて、嬉しくなった。(笑)
この3文を今に当てはめるとするならば、
通常は自粛期間になる前、緊急事態宣言が発表される前で、
例外は、緊急事態宣言が発表されてからの事。
世界中にとって、新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、正に例外であろう。
ただ、3つ目の文章にある通り、我々は今こそ、「感染してないし自粛してればいいや」ではなく、自分事として、現状を把握し、どんな問題があるのかを理解するとともに、自らの考えを持って行動しなければならないと思う。
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