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ピッチで飛び交う声

「やれよ!」
「集中しろ!」

ピッチ内で耳にする言葉。

チームとして、個人として、勝負となれば互いに熱くなる。
そして、自分達同士で突き詰めなければならない。

時に、練習がぬるいと、やれてないと感じる時がある。
これは以ての外。日本一になるにあたって問題外の状況だ。
たいそう次元の低い話ではあるが、この状況の時に耳にするのなら、理解はしやすい。


しかし、ピリッとした練習の際も、同じく、最初の言葉は飛び交う。
球際、切り替え、イージーミス。。。

ここで一旦冷静になってみよう。

本人は、球際で負けようとも、逃げようとも、攻守を切り替えずその場を放棄しようとも、ここでいっちょミスっとくか!とも思っていない。

なのに、これらの言葉は間髪入れず飛んでくる。

スポーツをしていない人からすれば、シビアでシリアスな世界だと思うかもしれない。ただ、自分達にとって、そこに非常にこだわり、激しく求めあうのは当然のことで、必要不可欠なことである。


言葉に対して言えば、確かにやっているし、集中をしていないわけでもない。
けど、言われた側は「ハッ」とするか、「不貞腐れる」。

後者のような存在は必要ない。

心を改めなおせと言われるまでだ。

ただ、「ハッ」としながらも、次のプレーから怯えてしまう人もいる。
そんな奴も要らない、と言えば簡単だが、そうはいかない。

僕らは、高め合い、求めあうものとして、それらの言葉の意味を説明し合っているわけではないが、頭のどこかで大体共通の認識をしている。

その環境に慣れていない者からすれば、何かあるとすぐに檄が飛んでくる地獄の空間だ。
勿論、だからといって下に合わせる必要は全くない。
ミスしてもいいよ~ナイス~傷なめ合って頑張ろうぜ~の仲良し集団ではないから。
切り替えて必死に次のプレーやれば済む話。けど、全員が全員戸惑わないわけではない。

だから、その激しく求めあう環境に、良い意味で慣れている自分達も、「語彙力がない(笑)」点に関しては理解しておかないといけないのかもしれない。
おおっとすまない。
語彙力がない、の一言で片づけると語弊がある。
1秒で、、いや、コンマ何秒で展開が変わっていく中でプレーする中で、1から10まで言語化して指摘する暇もないのも事実だから。

「メンタルブレイク」は言葉によってだって、起こりうる。
プレーがバグって停止することも。

単に、一言で、「そんな奴はメンタル弱いだけ」で片付けていいとも思わない。
自分自身が、弱っちい側だから、そんな人も最大限力を発揮できるように!と思うのかもしれないが。

中には、勝負の世界で、ギリギリのところで戦わないといけないのに、そんな甘ったれたこと言ってらんねえという人もいるだろう。

わかる。(笑)

自分の所属する組織では、100人以上の部員がいる。
その分、いろんな考えを持った、いろんな個性を持った人がいる。

だからこそ、それらの力を最大限発揮できるような場所でありたい。

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