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2023年の同人誌イベント参加を振り返る

北海道で「鉄道」を題材にして、「旅行記」や「きっぷ」の紹介といった内容の同人誌を作っています。

昨年2023年も同人誌即売会にいくつか参加していたので、簡単にまとめてみました。


2/18 Elysian43

Elysian43サークルスペース

2023年のイベント初めは毎回参加している地元で開催されるオールジャンルの「同人誌」イベント。まったりしたイベントの雰囲気は変わっておらず、この時は土曜日開催で冬の時期ということもあったので、参加者も多くなく落ちついた感じでありました。

2022年の冬コミ(C101)で発行した江別駅の本を北海道で初頒布でしたが、その他に頒布する同人誌も少なかったことから、イベント中はぼんやり過ごしていました。

5/5 COMITIA144

東京で開催されるコミティアには2022年11月にサークル参加する予定だったのですが、直前に体調不良となって行く事が出来なかったことから、その時の思いも含めて参加してきました。

ゴールデンウィークに東京へ行って、ビッグサイトで開催される同人誌のイベントに行くのは毎年恒例となっており、今回は旅行記ジャンルでの参加となったことから、2022年に行なった鉄道旅行記を発行。配置ジャンルに合った作品のため、参加者に見てもらえる頻度は多かった印象でした。

COMITIA144サークルスペース

また、徐々に世の中の動きが戻る気配がしてきた時期であったのでコミティアにも多くの人が参加しており、自分は1人でサークル参加していたと言うこともあり、ずっと慌ただしくしていました。そして、隣のスペースが知人のサークルであったことから、ちょっと合同サークルっぽいこともしていただけたりもしました。

発行した新刊

「列車で旅する北海道2022」
2022年に鉄道を利用した5つの旅行記をまとめた内容。観光列車に乗ったり、道内を周遊していたときに起きた出来事など。文章を多めにしたのですが、写真の配置や文字数、レイアウトなど出来上がってからいくつもの課題が出てきたとも感じる作品でした。

5/27 みちのくCOMITIA10

東北で開催されている「みちのくCOMITIA」は初回開催と仙台初開催の際に委託で参加したことがある他、郡山での開催時に一般参加で行ったこともありました。

かつてから仙台で開催される同人誌イベントに行ってみたかったことに加えて、スケジュールを確認してみるとこの週末に楽天モバイルパーク宮城でNPBプロ野球の北海道日本ハムファイターズ戦があったことから、「同人誌イベントの参加と野球観戦」が出来ないかといろいろ調整していました。

みちのくCOMITIAは郡山で長年イベントを主催されている団体さんが開催されているのでイベントの動きについては安定感があり、COMITIAの冠があることから「一次創作」を漫画やイラストなど幅広い表現方法で各サークルさんが作品を作られていました。なかでも「東北」を前面に押し出したものもあったことから地元色も強い印象がありました。

みちのくCOMITIA10サークルスペース

自分のサークルとしては東北での直接参加が初めてであったことから、持ち込んだ頒布物を幅広く見ていただけたように感じました。

なお、いわゆる「5類」移行後では初めて参加したイベントになりましたが、移行して3週間ということもあり、まだ様々な面で規制が残っていた印象でした。

6/25 北海道COMITIA17

地元・札幌で年2回開催される一次創作のイベント、この時は何だか終始慌ただしく過ごした印象が残っています。そのため、あまりイベント全体を眺めることが難しかったのですが、地元ということもあってか「北海道の鉄道」に関する作品を出している自分のスペースに訪れてくれる人が多かったのが嬉しかったです。

北海道COMITIA17サークルスペース

なお、この頃は仕事がきつくなってきていたことから身体の限界が来ていたのですが、何とか「創作活動」と「イベントに参加する」というモチベーションはかろうじて保てていました。

7/9 文学フリマ札幌8

北海道COMITIAから2週間後に開催され、会場も頒布する同人誌も同じでしたが、参加する層が異なっていたことから隔週参加でも乗り切ることが出来ました。すでに仕事に対して身体が音を上げていた状況であり、正直なところ動くのがぎりぎりな状態で参加していました。

文学フリマ札幌8 サークルスペース

文学フリマ札幌には数年前から出店するようになったのですが、「イベントの進め方」や「来場する人の考え方」など特定のイベントにだけ拘って参加していると見えない感覚をこの時の参加で感じられました。札幌も創作本のイベントが北海道COMITIAだけではなく文学フリマなどがあることで、「創作」「本を作る」という事への間口が広がっていると思っています。

8/13 コミックマーケット102

体調面はわずかですが少し落ちついてきいたことから、東京のイベントそれもコミックマーケットへ遠征するということを楽しみにしていました。

ここ数回における規制が少なくなったコミケットであり、一般参加の午前入場が落ちつく間もなく、午後入場の勢いが思っていた以上にあり、サークルスペースに居る時間帯が多かったです。そして、離席するタイミングも読みづらかったかなとも思えました。

コミックマーケット102 サークルスペース

この時は「北海道」から参加していることを強調するような対応を行なうことを意識しており、新刊のきっぷ本については持ち込み分が完売。また、ファイターズ球団が作成した「江別から来ました」タオルを掲げていたりしたのですが、このタオルが球団公式グッズであることが知り合いを含めた参加者の方に受けた印象がありました。

コミケットでサークル参加するときは基本的に北海道日本ハムファイターズのユニフォームを着て参加しているのですが、今回は2022年からの現行ホームユニで20周年ワッペン付きのプレイヤーズコレクタブル(選手が実際に着用しているものと同じサイズ・仕様)を着用しました。

そして、今回はサークル参加した翌日に北海道へ帰ることにしていたので、久しぶりにコミケ後の打ち上げに参加出来たのが嬉しかったです。(台風で飛行機が飛ばない可能性があったけど、何とか逸れてくれました…)

発行した新刊

「きっぷのご案内 -北海道2023-」
北海道の鉄道を利用する際に使う「きっぷ」について、2023年時点で用いられているものを実際の券面を提示しながら紹介・解説する内容。一般的なものから、エリアが限定されている割引きっぷなど、様々な種類の「きっぷ」をまとめてみました。
元々は北海道で使われた様々なきっぷを紹介しようと思っていたのですが、気づけば現行のものだけでそれなりの量になりました…。

11/5 北海道COMITIA18

夏コミから約3ヵ月、久しぶりとなるイベント参加。この回の北海道COMITIAは会場都合により、いつもとは違う札幌市民交流プラザでの開催でした。

2ホール開催でしたが、鉄道系を含む評論情報紀行系が2階の小さなスタジオに配置されたことから、ちょっとしたオンリーイベント的な雰囲気も。この普段とは違う感じということから、イベント中盤までずっと慌ただしかった印象があり、北海道初頒布となった夏コミ新刊やひっそりと新刊として告知した「いししん」本が地元の利を活かして頒布を行えました。

北海道COMITIA18 サークルスペース

そして、このイベント参加を通じて少しずつではあるのですが「創作する」という意欲が戻りつつあり、地元のイベントに継続して参加していくということが何かに繋がっていくことも感じました。

発行した新刊

「江別にあった信用金庫」
地元である江別市には2002年まで信用金庫の本店があったのですが、合併によりその信用金庫の名前が消えて20年が経ったことから、全店舗の2023年時点の様子をまとめてみました。
また、2003年の合併経緯に加えて、50年前の1972年に起こった合併議論も当時の資料を基に紹介しています。

11/11 文学フリマ東京37

札幌で開催される文学フリマにはこれまで参加していたのですが、一番の主力とも言える東京開催が東京流通センター(TRC)で一般の参加者が無料で来場出来る最後の回という変革期に入る事などから、いろいろ気になったので出店することにしてみました。

当日は出展者受付前から会場のTRCに長い待機列が出来ていたことに驚き、そして、評論系のジャンルが配置されていたホールであったのでイベント開始後はゆったりした感じになるのかと思っていたら、多くの参加者でホールがいっぱいとなったことに今の「文学フリマ」が持つ勢いを感じました。

文学フリマ東京38 サークルスペース

東京では「初出店」ということになるので、持ち込んだ同人誌も幅広く見ていただけたと思っています。そして、作品を見ていただいた方から「こういう『尖った本』があるのも文フリの魅力ですね」と言われた時、自分の作る本の方向性が少しですが感じられた気がします。

また、北海道COMITIAとの連続参加となったことからポスターを飛行機で運んだのですが、ポスターケースは自動荷物預け機が使えないのでちょっと搭乗手続き時に手間取ってしまいました。認知度を上げるにはポスターも手段の一つなのですが、遠征時における持ち運びについて課題が出てきました。

12/31 コミックマーケット103

年内最後となるイベント参加。一般参加者の来場方法も夏コミと変わらなかったことから鉄道島周辺は12時過ぎに人が増えるかと思っていたら、どうやら午前の一般入場開始直後から徐々に増えていく感じがあり、時間に経つにつれて多くなる人にちょっと焦りも出てきました。ただ、あまり身体が動かなかったこともあってか、知人への挨拶にも行けなかったところもあったのが反省点。

いつも手に取っていただける参加者の方が多かったのですが、冬コミでは頒布する同人誌が多くなってきたことから少しスペースのレイアウトを変えてみました。テスト的とは言え、良かった点・悪かった点がいろいろと出てきて試行錯誤を続けていく感じなりますが、少しずつ既刊も手に取ってもらえたことから、改善点を見つけて次に活かしていきたいです。

コミックマーケット103 サークルスペース

そして、ひっそりと「いししん」本も置いていたのですが、鉄道ジャンルでの配置であっても内容について分かってくれる人もいたのが「コミケ」という場が与えてくれるものだと思いました。

冬コミでの着用ユニフォームは2011年から2021年まで使用されたホームユニフォーム(プロコレクション)、タオルは冬コミの1ヵ月前に行ってきたTM NETWORKのライブツアーDEVOTIONのグッズを掲げてみました。

発行した新刊

「『きっぷ』が呼んでいる -北の大地を駆け巡る-」
「きっぷ」には駅の券売機や窓口にある端末で発券されるものの他に「常備券」と呼ばれるあらかじめ印刷された「紙のきっぷ」があるのですが、その常備券を求めて北海道の駅を巡ったエピソードを中心に、きっぷを通して感じたものを掲載しています。
また、北海道内の86駅で展開されている「北の大地の入場券」を全て購入した際の行程なども紹介しています。


2024年は夏・冬のコミックマーケットと地元の北海道COMITIAおよび文学フリマ札幌を中心に、ちょっと東京や各地のイベントにも足を運べれば良いなと思っています。

また、作っている本は東京・神保町にある書泉さんとメロンブックスさんで取り扱っていただている他、BOOTHでの自家通販も行っています。

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