廣瀬俊朗氏

元ラグビー日本代表・廣瀬俊朗さんを知らなかった数ヶ月前の私(TBSのCSR活動)

まだ暑い7月のこと。東京都教育委員会から、11月に都立高校生を対象にしたボランティアサミットを開催するのだが、誰か紹介してもらえないか、との問い合わせを受けました。

世界的なアスリートを紹介してほしい。しかも文武両道の人格者で、話を聞いた高校生たちが大きな影響を受けるような、リーダシップあふれる人をお願いします!」・・・かなりハードルが高い。

このイベントは、「世界のために」「2020大会で」高校生が出来ることを考えてもらう目的で、大会後もボランティア精神を持ち続けられるように、子供たちの心に残るものにしたいのだから、ぜひ!と言われたものの・・・。

「私に世界的アスリートなんて、そんなご無体な…」と困惑してしまった私は、思い余って初田啓介アナに相談したところ、「廣瀬俊朗さんがいいと思いますよ」と言われました。まだあの「ラグビーワールドカップ日本大会」が始まる2か月も前のことです。

ワールドカップが終わった今でこそよく知られた話かもしれませんが、当時、ラグビーに詳しくない私は、廣瀬俊朗さんについて、その経歴から調べなければなりませんでした。

廣瀬さんが、抜群のキャプテンシーが買われ、2012年ラグビー日本代表主将だったこと。

若手の急成長などで、スターテイングメンバーに入れず主将を解任されてしまったこと。

しかし、彼は心折れることなく、相手チームのデータ分析、関係者700人のエールを集めたVTR制作などを通し、陰ながらチームに貢献したこと。

人は、常に陽の当たる場所にいられるとは限らない、他人を応援し、支えることも大切であり、素晴らしいことだ、という「One for all, All for one」「ノーサイド」のラグビー精神を、身をもって実現している人であることがわかりました。この人なら、と私は確信しました。

8月上旬、制作推進部のK部長と日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』のK嶋Pのご協力で、ドラマ撮影中の緑山スタジオで初めて廣瀬さんにお会いしました。
廣瀬さんは、すでにイベント当日は先約がありました。

しかし、ご自身も、アフリカ支援を積極的に行っているバックグラウンドがあり、このイベントの趣旨を説明すると、「調整できるかやってみます。」と前向きな回答をいただきました。

私が最近感じるのは、「何事かを成しえた人間は、教育に心が向かう」という法則です。

ラグビーの世界で大きな役割を果たした廣瀬さんも、きっと教育に気持ちが動いてくれるはず、と半ば祈るような気持ちでいたところ、9月上旬に「登壇します」との確約を得ることができました。本当にうれしかったです。

11月9日(土)快晴の東京国際フォーラム。

全都立高校から集まった生徒たち、海外留学生(AFS協力)特別支援学校生など約700人が集まり、サミットが開かれました。このころには『ノーサイド・ゲーム』の浜畑譲役でもすっかりおなじみになっていた廣瀬さんが
登場すると、子供たちの目がひと際輝きました。

その輪の中に入って、意見交換しながら、廣瀬さんは「みんな、やりたいことを見つけてほしい。その時はたとえうまくいかなくても、必ず残るものがある。トライしつづけてほしい」と熱く語りかけました。

子供たちが、「こんな人になりたい!」と憧れをもって見つめていたのが印象的です。

今回、議事進行役には、自身もスリランカ支援、ガーナ支援を通じて、世界平和に関心の高い秋沢淳子さんが担当してくれました。

TBSのCSR推進部は、さまざまな教育支援をしていますが、最近、私が担当した案件では、報道局の竹内明さんが、日本で唯一の全盲の記者・毎日新聞の岩下恭士さんと一緒に、「ニュース報道から学ぶ心のバリアフリー授業」(神奈川県)などがあります。社内のさまざまなセクションの人に協力してもらい、放送では出し切れなかった現場の思いや、プロフェッショナルなスキルを社会貢献にも還元していただければ…と目下、奮闘中です。

CSR推進部 若林真穂子

廣瀬さん、お忙しいところありがとうございました!

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