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CPI/FOMCの2大イベント。VIXの上昇に注意(2022年12月12日-12月16日)
「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。
こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。
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日本市場の総合分析: 今後の投資戦略
いつの間にか12月の3週目を迎えます。1日が木曜日なので、3週目と言ってもまだ12日ですが、これで12月も半分を消化することになります。
今週の焦点はなんと言ってもCPIとFOMC。全体的な動きはこの2つのイベントに備えて様子見及びニュースによって揺れ動く不安定な相場になりそうです。
週のスタートを決める、先週末の米国市場を概観してみましょう。
インフレ懸念で下落した米国市場
週末9日の米国市場は反落しました。ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落、前営業日比305ドル02セント(0.9%)安の3万3476ドル46セント、ナスダック総合株価指数は反落して、前営業日比77.386ポイント(0.7%)安の1万1004.617で取引を終えました。
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市場の注目材料はPPI(生産者物価指数)。
11月のPPIは市場予想の0.2%上昇に対して前月比0.3%上昇、予想を上回りました。米国のインフレ数値は依然と高く、FRBが利上げを継続するとの懸念で下げ幅を拡大しました。3.4%台まで下落していた長期金利が上昇、3.58%を記録、割高さが目立ちやすいハイテク株も売られ、ナスダック指数も前日の5営業日ぶりの上昇から一点、下げて終わりました。
日経先物も下落、軟調なスタートか
米国市場の軟調な動きを受け、大阪取引所の夜間取引、シカゴ市場の日経225先物は下落と上昇、まちまちな動きとなりました。大阪取引所の夜間取引で2023年3月物は100円安い2万7750円、一方、シカゴ市場の先物は前日比65円高の2万7775円で引けました。
米国市場の下落、先物の動きなどをまとめて考えると、週明けの12日月曜日は軟調なスタートを予想します。その後も下げが加速するとは考えにくいですが、イベントの結果によっては日米ともダメージが残る可能性があります。
主要イベントに備えて運用は慎重に
13日CPIが発表され、それはそのまま13-14日のFOMCのインプットになります。PPIの結果からわかるように、市場予想を超えるCPIの結果が明らかになる場合は、長期金利の上昇とともに、0.75%の利上げ幅から縮小されるとの予想で上げてきた市場は厳しい下落を余儀なくされるでしょう。
一方、CPIが市場予想通り、または下回る場合でも、今度は米国景気の先行きに対する不安が広がり、買われにくい展開になると予想します。ただし、下値も限定的で、中国のゼロコロナ政策の緩和、インバウンド需要の増加期待が下値を支えてくれるでしょう。
個人投資家の資金が向かいやすいのはIPOラッシュが待つグロース市場です。12月21日以降に大量IPOに向けて、来週までブックビルディングがびっしりと並んでいます。グロース、スタンダードなどの新興市場が活気つくので、イベント通過後に注目銘柄を探す場合はこちらで物色してみましょう。
VIXの動向からボラティリティの高まりを警戒
12月2日に20を下回ったVIX指数はその後上昇しています。2022年度に発生したVIX20割れは4回、その後は例外なくVIXの急上昇、S&P500は急落しています。
先週からS&P500はすでに下落に入っていますが、来週の主要イベント結果はVIXを大幅に引き上げる材料になり得ます。株式市場はさらに下押しの余地が出てくるので注意が必要です。
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その他の金融市場
大きなイベントを目前にすると必ず気を付けるところは為替市場。150円から134円まで急速に円高が進みましたが、来週は135円を壁とする相場になりやすいでしょう。まず14日までは不安定な動きが続いた後、14日以降は実需の販売が膨らみ、落ち着きを戻していく動きになることが予想されます。
135円付近でサポート、レジスタンスの攻防が続くので、そのへんで売買ポイントを設定している投資家は注意してください。
もう一つ気になるところは原油市場。先週に入って一時1バレル70ドル台前半と、年初来安値を更新した動きは印象的で、世界同時不況の懸念が強まるとボラティリティの上昇とともにさらなる下値を模索する動きも予想されます。もちろんその場合はOPEC諸国による防衛策が入るので、加減なく下げる動きにはなりにくく、結局は神経質な動きになることが予想されます。
今週の主な経済指標
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各市場の動き
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