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そろそろ”医療の正義”の話をしよう ー日本医事新報連載からー

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新型コロナ感染拡大は、医療危機であった。危機時には、日常に隠されている社会の「矛盾と誤魔化し」が見えてくる。この機会に立ち止まってきちんと考えるべきであるが、どうも、世の中、その…
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#正義

医事新報2022年 識者の眼 医療の正義 ①ー⑮

医事新報で一年間連載させていただきました。「医療の正義」に真正面に向かい合おうと思いまし…

そろそろ、“医療の正義”の話をしよう⑮“

医療の正義”とは何なのだろう? この連載は“医療の正義”というテーマで一年間続けてきまし…

そろそろ”医療の正義”の話をしよう⑦

私たちはコロナ前の世界に戻れるのか?(後編)  私が働く病院はコロナシフトを敷いて診療を…

そろそろ”医療の正義”の話をしよう⑥

私たちはコロナ前の世界に戻れるのか?(中編) 前回は新型コロナにより、社会の医療ニー…

そろそろ”医療の正義”の話をしよう⑤

私たちはコロナ前の世界に戻れるのか?(前編) 新型コロナウイルス感染拡大第6波が、沈静化…

そろそろ”医療の正義の話”をしよう④

在宅看取り礼賛への不安(後半)  前稿では「在宅看取り件数が多い=優秀な在宅医療機関」と…

そろそろ、“医療の正義”の話をしよう①

はじめに 新型コロナ感染症の拡大は、大阪や東京などの特定の地域において、行政に携わる人々、及び、救急医療や感染症医療に関わる医療者に、危機感と終末期感とを、ある一定期間において与えたことは間違いがないようである。これは医療危機であった。  我々の日常には、様々な「矛盾や誤魔化し」が隠されている。これには、今までの歴史的な背景があり、変化した時代と変えないできた習慣のずれから生じる矛盾もあるだろう。また、明らかな意思を持った誰かによって、我々の日常生活にかすめ入れられた誤魔化