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「体のつまりとアーユルヴェーダ解決法」#113

おはようございます。インド嫁です。アーユルヴェーダとヨガを勉強したり、ブログを書いたり、イベントを運営したりしています。

このブログはRadiotalkという音声配信・ノートでの発信となっています。ご自身のお好きなスタイルでお楽しみください。https://radiotalk.jp/program/41579

現在、古典ヨガのティーチャークラスを受講しています。Acharya Kaushal Kumar 先生は、今までの中で私が欲しかった「心のコントロール」の謎をいとも簡単に解いてくれました。

コロナでグルジに出会えたのは運命といっても過言ではありません。

その他にも、今まで以上に人体についても深い学びを得ています。

さて、今日の質問です。

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今日のテーマは、「体のつまりとアーユルヴェーダ解決法」です。

つまってていいものなんて「ない」

地球は動いています。どんな事があっても朝はきます。これはまぎれもない事実です。人間だけではなく、植物も動物も物質も少しずつ変化をします。

人間の体は生まれた時から死ぬまでの形や質がかわるように、どんなに同じ状態を保とうとしても無理がきます。

この流れには逆らえません。

動いていないように見えるなら、それは地球や自然の動きと同じスピードで動いているからでしょう。

体の中も一緒です。私達は意識しなくても、体がきちんといらないものを外にだし、息を吸う事でエネルギーを作り出せるシステムが備わっています。

しかし、人間と野生の動物の違う点がいくつかあります。それは「文明」を持っている事です。人間だけが火や電気を使うようになってしまったため、本来持っている「外に排出する機能」やエネルギーを作るシステムが鈍くなっています。

野生動物は文字が読めなくても、冬の準備をしたり、毛が生え変わったり、たくましい筋肉がついています。野生動物にあまりぽっちゃりさんはいませんね。

頭への効果が期待できる呼吸法「カパルバティ」

話を質問者さんの内容に戻します。

鼻から思い切り息を吐きだす呼吸のヨガ とありますが、おそらくカパルバティだと思います。

私の習っているKaushal Gurujiのカパルバティです。(最初の5分程度)

最初は左穴から。楽な座り方で、頭、首、背中はまっすぐに、軽く目を閉じて行います。※もし腰が痛い人は椅子などで行ってください。

右の鼻を親指でおさえ、左の穴だけで吐く息に力を入れる。吸うときはふつう。

左 30回 右30回 両鼻30回 

解剖学的には、カパルバティは毎日行う事で、次のような効果があると言われています。

大脳の活性化、うつ病予防、抗酸化作用、血液循環がよくなる、などです。

どうして呼吸法でうつ病予防ができるのでしょう。

私達は、生きたポンプのようなもので、意識して入れたり出したりできるのは呼吸だけです。それ以外はある程度我慢できても生理現象は避けられません。

呼吸と脳の関係は密接につながっていて、神経やホルモンも脳から指令が出ています。この脳への刺激の効果がある呼吸法が「カパルバティ」なのです。

カパルとはサンスクリット語でおでこ、ヴァティはかがやくという意味を持っています。

つまる原因は食べ物か日常生活

質問には鼻水・鼻づまりが起こる事があります。と書いていますが、逆にいい兆候です。鼻水が出ると言うことは、それをしなかったら外にでてなかったかもしれないからです。

体の体液は、外界の影響を受けて、血圧、体温、血糖値などが変化します。暖かくなれば、筋肉や血管が緩み、体は汗をだし、体をひやそうとします。氷が解けて水になるように、体液も外に出始めます。

鼻づまりの場合、2つ種類があります。

1.老廃物(鼻水、痰、だ液など)が多すぎてつまる。

2.それらが通る道筋が乾燥、又は冷えすぎて引っかかる。

もし、質問者さんの体質がヴァータよりなら2を疑ってください。カファさんなら1です。

これらは、共通した解決法と、異なる解決法がそれぞれあります。

つまりを取り除くには

どちらのつまりの原因でも、共通している解決策は「温める事」です。

特に鼻づまりは、顔を蒸しタオルで温めてあげるだけでも楽になります。カファとヴァータの共通点は「冷たい」です。このバランスをとりましょう。

寝ている間に耳、頭、首が冷えていたりしませんか?タオルを首に巻いたりして温めましょう。電気製品などはあまり顔の近くにおかないようにしましょう。

もちろん、運動して体全体を温める事も効果的です。

質問者さんは、体が極端に固いので呼吸法を始めたようですが、少し、軽い足踏みをその場で行ったり、ジャンプをしたり、できるアーサナをやったりするといいです。

古典のインドヨガでは、基本のアーサナは十数種類もあれば十分です。体が固くてできなくても、それはあまり気にする事はありません。

ヨガの目的は体を柔らかくする事だけではないからです。

ヨガはアーサナができるできないではなく、体を動かしながら集中する心や、自分の体に目をむけるためのものです。なので、呼吸法の前にはストレッチや軽い運動をすると、もっと呼吸法の効果が得られますよ。

つまりの原因がヴァータよりだった場合、乾燥をふせぐために、お白湯を意識的に多く飲むようにしましょう。

鼻水は、水分の取りすぎでなるものではありません。心配しなくてもいいですよ。

つまりの原因がカファよりだった場合、味の濃い食事をさけ、少し食べ物の量を減らしましょう。

鼻づまり、ニキビ、蓄膿、肥満、便秘など、これらは「つまり」が原因になっています。実はうつ病も心の「つまりの一つ」なのです。

これらは原因が一緒ですから、ドーシャのバランスがとれたら連動して解決していきます。

アーサナ、呼吸法、瞑想のセットは少しでいいので毎日やると効果的です。又、ヨガスートラ曰く、これらの積み重ねは休んでしまうとその分もとに戻ってしまうんだそうです。

休んでしまったら。また、続けていきましょう。私達はそんな事の繰りかえしでこの世に生を受けたようなものです。

きっと前世でもできなかった事をやりとげたくて、私達の魂はこの世に生まれてきたのでしょう。

だから、できなくても続ける事に意味があります。休んでもまた始めればいいのです。あせらず自分のペースでいきましょう。

まとめ:温める事、体質に合わせた食事を心がける事

質問者さんの答えとしては、1.温める事 2.原因を見つけてそれにあった対処をする事 です。特に食事は今日から始められる変化ですから、気軽にスタートしてみてくださいね。

このブログは、皆さんからのいろいろな質問をアーユルヴェーダ的、インド的に解決していきます。お気軽にお問合せください。

それでは、素敵な一日がすごせますように。

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