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ターゲットユーザーに読めない漢字を使うのは良くない(その2) → ×

タイトルからもっと過激な内容を想像された方が多かったのか、以前の記事は数多く読まれたようです。同じことを述べるのに格好のサンプルがありましたので、ご紹介します。

擁壁の上で遊ぶのは危険です。やめましょう!」と注意を喚起していますが、この注意喚起メッセージのターゲットユーザーである小学生などの子供達は、正確には「擁壁」がどこを示しているのかわからないと思います。ただし「壁」が含まれているので、壁らしい箇所だろうとは予想がつくので、なんとなくわかるだろうとも思います。

建築や土木の用語として正確な言葉を使わざるを得ないのは気持ちとしてはわかるのですが、対象者に伝わらないと意味がありません。正確さを捨てて、多少の誤差を許容しながら、「壁」とか「コンクリートでできた石垣」などの表現にするのが良いと思います。


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