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[書評]問いには2種類ある ~ 「内向きの問い」と「外向きの問い」

初めに

とにかく全てにおいて視座が高い。

最前線でやり切る起業、人の視座はここまで高いのか、と痛感し、とても刺激を受けた。

変化の激しい世の中で、どう社会に生きるべきか、何が必要なのか、そういったことが書かれている本であった。

本書は、転職サイトのサービスなどで知られるビズリーチの軌跡を通して、今必要な力、「問い」に取り巻く全ての物差しが記されている。

『突き抜けるまで問い続けろ巨大スタートアップ「ビジョナル」挫折と奮闘、成長の軌跡』

その中でも、今日は、特に大事だと思ったポイントをここでまとめたい。

問いには2種類ある。~ 「内向きの問い」と「外向きの問い」

実は、このポイントが本書で最もインパクトを受けたところである。

本書のタイトルにも問い続けろ、とあるように大事なポイントであり、この問いの構造を理解して使うことは、自分の生き方、そしてそれを実現する原動力を見つけられる、という意味である。

言い換えると、この問う力がなければ、大なり小なり自分が何をしたいのかすら分からずに時間を過ごしてしまうことになりかねないということである。実際多くの人がそうだと思う。自分含め。

ではその2種類の問いとはどういうものか

外向きの問い= 全体を俯瞰して課題を絞り込む力

内向きの問い= 内省、自分の感情に向き合う力。

外向きの問いとは、競合分析、組織といった、テクニカルな領域であり、内向きの問いとは、自分が熱中できることや何に課題感を持ってるのかを向きあうことである。

そして本書では、

次にどんな問題を解くべきなのか、常に先を読んで動き続けなくてはならない。だからこそ、自分で主体的に動き、自律的に問いを立てる力が、ますます大事になってくる

蛯谷 敏. 突き抜けるまで問い続けろ巨大スタートアップ「ビジョナル」挫折と奮闘、成長の軌跡 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.2982-2983). Kindle 版.

と書かれている。

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主体的に動き、自律的に問いを立てることで、自分の今解きたい課題を明確にする。

そして常に先を読み、今説くべき課題を明確にする。

その2つがつながるところが、そう、自分のやるべきことであり最も原動力が生まれるポイントになる。

まとめると、2種類の問う力、それを繋げる力が自分の成長を推し進めるドライバーになる、ということである。

終わりに

本書では、変化・競争の激しい今日を生きるにあたり、その瞬間に機動力を持って動けること。そして変化する環境に合わせ、自らを再定義できることが必要だ、と述べている。

そのアクションに必要なのが、まさしく上でまとめた問う力である。

自分と向き合う、というのは簡単そうに見えて実はめちゃくちゃ難しい。それでも、全ては自分がどこにいるのか、何をしたいのか、その自己認識から始まる。

突き抜けるまで問い続ける、それを意識して、事業・業務に取り組んでいきたい。

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