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#32 【初公開】都内の道の覚え方

みなさん、こんにちは。流し(ながし)です。
現役で都内のタクシードライバーをしており、
そのかたわらタクシードライバーの転職エージェントの活動をしています。

休職者様から
・都内の道はどうやって覚えるの?
・全く走ったことないのだけど道は覚えられるの?
・地理がすごく不安なんです。
というようなご相談がたびたび寄せられます。

今回はそんな疑問に少しでもお役に立てればと思い記事にしようと思いした。この記事を読めば都内の道の覚え方がわかります。

それでは早速参りましょう。


■はじめに

私は現在都内のタクシードライバーですが、じつは元々都内の地理に詳しかったわけではありません。都内に住んでいたわけでもありませんし、地元も神奈川で大学も茨城でしたので都内に縁がそんなにあったわけではありません。転職して都内でサラリーマンをしていた時期もありますが、もちろん電車通勤でしたので都内の道とは無縁でした。結果、都内のタクシードライバーになるにも関わらず明治通りすら知らないレベルで全く都内の道は知りませんでした。ではそんな私がどうやって道を覚えたのか解説していきます。

・接客でカバーをする

今でも道は完璧に全部覚えているわけではありません。ですので接客でその落ち度をカバーする方法をまず書きたいと思います。

お客様が例えば「根津美術館に!」とご乗車の際に行ったとします。ここで新人の頃は「申し訳ございません。新人な者でして。大変申し訳ありませんが道のご案内をお願いできますでしょうか?」と言います。そうすると大体のお客様は道の案内をしてくれます。中には不機嫌そうになる方や、「新人とか関係ないだろ!」と怒るお客様もいらっしゃいますが、最初は時には怒られながら覚えるしかないのです。一番やってはいけないのはほんとは道を知らないのに知ったかぶりしてお客様にコースのご指定がないか確認をせず勝手に進行してしまうことです。これをすると後からお客様からクレームをもらうこともありますので注意が必要です。

また今ではお客様から自分が知らない場所や施設の目的地が出たときには「申し訳ございません。少しお時間下さいませ。すぐにお調べします。」と言い、すぐに目的地の名前をググると住所が出てきますので、その住所をナビに入れてしまいます。入れ終わったら「今目的地をナビでセットさせて頂きました。ナビ通り行こうと思いますがよろしいでしょうか?」と言い、お客様から了承を得たら「ただお客様の方で右とか左とかご指定がありましたら遠慮なく仰って下さい。」と言っています。こういう接客をしてトラブルになったことないのでおススメでございます。

・知らない施設が出てきたら地図にその施設を〇する

まず前提としてタクシーセンターの研修の時に「都内交通案内地図」を購入されるのをおススメします。

私が使っていた1冊目の都内交通案内地図

今の時代たしかにアプリも普及していますのでわざわざ買う必要あるの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、やはり紙ですので直接書きこむことができるのが大きな利点です。では何を書き込むかと言いますと、お客様から目的地を言われて初めて聞いたでしたり、場所を知らなかった施設や交差点名などは地図のその場所に〇をつけていくのです。

実際に私が使っている地図

上記の画像のような感じです。私は道も知らないだけでなく施設も全然知らなかったので地図が真っ黒になってしまいました。これでいいと思っています。地図は綺麗に保つ必要なんてないのです。更に同じ施設をまた〇してしまうなんてこともあります。それは前にチェックしたはずなのに覚えていなかったということになります。それでもいいのです。何回でも〇して最終的に覚えたら良いのです。私はこのやり方で知識がゼロだったところからやっと人並みの都内のタクシードライバーになることができました。

・お客様から教わった道は最高の教材

たまにお客様から「道はこっちで指示するよ。」というような展開になったりします。この場合はたしかに緊張しますが、自分が成長できるチャンスだと思った方が良いです。

というのはだいたいお客様が指示する道というのは渋滞を避けるための道の選定であったり裏道であったりすることが多いのです。ですので覚えてしまえば次回また同じ場所にいる時に使うことだってできます。こうして自分の裏道の武器を増やしていけば実車時間の短縮に繋がりお客様からは喜ばれますし、自分にとっても時間単価が上がるので効率が上がります。空車時でも移動が速くなるので空車時間がその分短くなります。

ですのでお客様から指示された場合は赤信号のタイミングや危なくないタイミングでオンタイムで地図にボールペンで来た道に線を引いたほうが良いです。もちろん危険な場合はお客様が降りたタイミングでも良いです。

大事なのは現場でその作業をすることです。先ほどの施設に〇をする作業も同じです。その場でやるのです。家に帰ってからでは遅いです。記憶が曖昧になりますし後回しにしてしまいがちです。家で復習する時間を作るくらいならこの作業を現場でするだけで全然いいです。現場で地理は覚えられます。

裏道書き込みの例

■さいごに

道を覚えるのは1日では覚えきれません。日々の積み重ねになります。当然私も全然まだ全部の地理を把握しているわけではありません。ですので毎乗務1つでも知識が増えればいいのです。後は接客でカバーしながらコツコツ積み上げていけば気づかないうちに知識は膨大な量になっているはずです。
いっしょに頑張りましょう。

いかがでしたでしょうか。本日の記事は以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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