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より効率的に稼ぐためには「東京タクシードライバー」【2,500人記念記事】

みなさん、こんにちは。
タクシーチャンネルのげん太です。

本日は「効率をあげるためのヒント」をお伝えします。

私は20代から5年目の東京のタクシードライバーで、ありがたいことにずっと月収は50万円以上いただいてきています。労働時間を可能な限り延ばして働いた時の額面月収は80万円を超えています。ですが、結局は休みや時間も大切、時間あたりの効率が大事だよね。11勤務で50万円くらいだといいなという発想になりました。いわゆる仕事の時間効率を高めて、休日を増やす(労働時間を減らす)やり方です。

タクシードライバーという非常にニッチなジャンルですが、見てくれている人に対する感謝も込めていつもより少し実用的なことも書いている記事『より効率的に稼ぐためには』です。
今回紹介するのは時間効率の高い営業手法となります。

これからの人が参考にしていただけたら嬉しいです。


①深夜帯は走りきる体力を温存しておくこと


深夜帯(22時から5時)はメーター料金が2割増になる時間帯です。つまり売上に対する一定率の歩合給で働いている私たちの給料も2割増になっています。同じ仕事をした時の給料が20%アップなのでこの時間は極力しっかり稼働するべきです。初心者の方は15分、30分程度の休憩であれば深夜帯にとってもいいと思いますが、できるだけ深夜帯で大きすぎる休憩…(2時間等)仮眠などは取らないように頑張るべきだと思っています。具体的な方法としては、深夜割増時間の前に休憩を取る、体力を温存しておくことが大切です。

②出庫後1発目を強く意識する(重要)


出庫した後はなんとなく都心部に向かってタクシーを走らせればいいかな?ではなく、この時間のこの場所であれば目的地はここが多い…、出庫後1発目のお客さまは「ここ」で取るんだという意識は必ずあったほうがいいです。もちろん都心部へ行くお客様を出庫後すぐに乗せることがセオリーではありますが、どんなルートでいくのか(高速の利用など)も含めて実はある程度、計算できたりします。そして出庫後すぐのお客さまに関しては計算や分析をすると、毎出番繰り返し使える「あなたの生きた情報」となるのでオススメです。逆に帰庫をする時の最後の一本は、もちろんみなさま頑張って取りますが、どこで乗ってくるのか、どこへ行くのか、は毎回定まっていないので分析する情報としてそこまで価値がないように感じます。出庫後1発目に乗せるお客様のことを強く意識して仕事をすると、仕事のスタートから一気に効率は上がります。

③期待値の低い時間に休憩を取る


これは特に初心者〜中級者の方にオススメしたい方法です。期待値が低い時間に休憩を取ってしまうやり方です。例えば、最近の東京だと平日の12時から13時、16時から17時はお客さまがあまり多くないです。なのでその時間に合わせて休憩を取っていきます。中級者以上になってくると渋滞する18~19時の時間帯を避けて休憩を取ったり、期待値を凌駕した「毎出番決まった時間に決まった長さで」休憩をとることがもっとも身体が整うため、そういった休憩のタイミングを好む人もいます。ただやっぱり初心者のうちはお客さまの数が薄い時間帯に頑張ることは非効率です。

「休憩のタイミング」は売上の期待値が薄い時間帯を選ぶと良いでしょう。

④同レベルの人と情報交換をする


昨今は右耳にワイヤレスイヤフォンをつけたボイスチャットなどで、タクシーの最新の情報を友人同士で交換しあっていることが多いです。例えば、東京駅の八重洲口が空だよ〜とか、今船橋行ったよ!とか今日は〇〇でイベントが17時からあるから行ってみたけど空車タクシー多すぎて無理だよ今!とかっていう情報が飛び交っています。こういった鮮度の高い最新の情報を仕入れることができるとかなり効率性の高い営業をすることができます。ボイスチャットでは情報を仕入れる以上に、自分が情報を出してあげるんだという姿勢が大切です。そうじゃないと成り立っていかない側面があります。またレベルの高い人の情報は何をいっているのか分からないので(本当に)同じレベル感の人と情報共有することが大切です。私の経験上、レベルの高い情報が稼ぎにつながるとは限らないのが現実で、よりタイムリーで同じ目線の情報の方が稼ぎのアップにつながっています。

⑤良い接客でチップを貰う


チップ目当てのコジキのような接客や外国人客に対して強引にチップを請求するドライバーはあまり好きではありませんが(結構いる)、いい接客をした結果としてチップを貰うのはとても良いことだと思っています。これは実際の話ですが、女性はかなりチップを貰いやすく1出番で多いと数万円といったチップを貰える女性ドライバーもいます。チップには(本当はかかるけど)税金がかからないので、天引きされずにそのまま彼女のお財布に入ります。多くの人はそんなにチップを貰うことはできませんが数千円くらいでしたら全然可能です。一日数千円をチップでもらえたらそれだけでお昼、夜ご飯、コーヒー代を賄うことができます。この記事を見てくれた人が、良い接客をすることでチップを気持ちよく貰えるようなドライバーになってほしいと思っています。

⑥洗車を外注する


毎出番、帰庫した後に行う洗車作業。これは平均して30分程度かかるので、この作業を外注化している人も多いです。東京の優良タクシー会社だと大体1台1,000円〜1,300円程度でやってくれる業者が、各営業所に駐在しているかと思います。
洗車を外注する考え方としてはこうです。
洗車の外注費1,000円はかかるけど、洗車に費やしていた30分の時間で2,000円を稼げばいいという考え方。洗車は他人に任せる分、自分は営業面で頑張るというスタンスです。
※日勤の方は回数が多いため、洗車の外注で効率アップは難しいです。

⑦より稼げるエリアで稼働する(自腹高速を切る)


東京のタクシードライバーという仕事は、営業区域内であればどこで営業をしても自由なのですが、稼ぎやすいエリアというのが存在します。「月」、「曜日」、「時間帯」、「天候」等々によって稼ぎやすいエリアというのは変化します。そのためタクシードライバー職はある程度、頭を使って仕事をする人にとって効率がよくなる仕事です。効率が良くなるにつれて収入も増えていきます。最近の深夜営業はいかに「自腹高速を上手く切るか」が高営収には欠かせない要素となりました。木曜日、金曜日の22時以降は初心者であっても首都高の自腹ETCを切ることで、売上の積み増しが可能でしょう。

私は転職相談を通じて、私が積み上げてきた営業スキルに関することを体系的に教えていますが、変な癖がつく前に最初から「基本に有実なより稼げるエリアで稼働することは売上効率のアップを目指す上でとても大切です。

本日は7つの効率的に稼ぐためのポイントをお伝えしました。

中級者以上の方には復習的な内容です。
初級者やこれから未経験の方はこの記事を「保存やシェア」などをして、定期的なチェックポイントとして使うこともオススメです。

もちろんタクシードライバーという仕事は、効率的に売上をあげて、収入を増やすだけが仕事の面白さではありません。お客さまとの会話を楽しんだり、のんびり駅でつけ待ちをすることも良いでしょう。ただこれから入ってくる方がどうせやるならしっかり稼ぎたい、家族を安心させたい、月11勤務、ハンドル時間160~180時間くらいで50万円以上稼ぐんだと思っている方には、この記事のような効率的な営業をしていってほしいと思っています。

私も5年前にこの業界に入ってきた時は「タクシーなんかで50万円以上ってとか一部のすごい人だけでしょ」「単月の50万円で、安定的に稼ぐだなんて無理でしょう」と思っていました。しかし、実際に働き始めて私は安定的に50万円以上貰い続けています。これは東京だったことや、優良会社に入ったこと、営業スキルを体系的に学び、徹底して再現性にこだわっていたことに拠るものだと感じています。

私はタクシードライバーという仕事が収入、休日、仕事内容の面からとても自分に合っていて好きな仕事として続けています。これからの人にもそういったタクシードライバーのプラスの面の恩恵を受けてほしいし、おかしな人ではなくきちんとした人に東京のタクシードライバーという仕事をしてほしいと思っています。きちんとした人が優良タクシー会社に入ってタクシー業界が今より良くなることは仕事の待遇を守り、発展させることになるからです。また他者に利益をもたらすことができる顔見知り程度の知り合いと仕事上の繋がりを持つことが、会社に頼りすぎずに生き抜く上で大切になってくるかなと思っています。

今回の記事で最も伝えたいことは「②出庫後1発目を強く意識する(重要)」です。出庫1発目でしっかり高速道路に乗せられるとか、都心部に中距離以上を狙っていける、ローカルの連鎖で時間当たり6,000円以上取り続けられる等の知見があると、平均売上10万円がより楽になるのかなと思っています。知見というのは誰かに教わるか、自分が意識しているとトライアンドエラーを経て得られるものです。ふとしたヒントによって一気に知見が繋がって大きく売上が伸びる人もいますよね。

本日は「より効率的に稼ぐためには」というタイトルで記事を書きました。私が多くのヒントをnoteやYouTubeでこまめに発信している理由は、きちんとした人に東京のタクシードライバー職というものをまっとうに知ってほしいからです。

本日の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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タクシーちゃんねる・げん太でした。
また次の記事でお会いしましょう。

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