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奨学金をタクシードライバーの収入で返済した話

みなさん、こんにちは。
タクシーちゃんねるのげん太です。

早速ですが、みなさん借金はありますか?住宅ローンや車のローンを借金と捉えるかどうかにもよりますが、私は奨学金が240万円ありました。この記事を見る人の中には、キャッシング等をしている人もリポ払いに困っている人もいるでしょう。

今日は私が奨学金をタクシードライバーの収入から返済した話をしようと思います。返済している間は常に将来に対して不安を抱いていたし、返済期間は結果的に短くなりましたが、返済中はとても返済期間を長く感じていました。

私のnoteでは東京のタクシードライバーとして7割の力で50万円以上稼いで、生活を豊かにしていってほしいという願いで記事を連載しています。


借金があることで漠然とした不安があった


私は20代の頃、240万円の借金がありました。毎月17,000円ずつ口座から引き落としがあるのですが、15年間ずっとずっと未払なく返済を続けてやっと返せる金額です。当時の仕事はタクシードライバーではなく、外苑前で営業の助手のような仕事。手取りは10万円台。残業があって20万円台をもらえるという仕事をしていました。そんな私に借金240万円とその利息は負担が大きすぎました。返せないことはなかったけれど、多くない手取り収入の中から17,000円の返済を15年続ける将来のイメージは相当悪いものだったように思います。奨学金がなかったらな…と毎日のように呟いていました。借金があることで漠然とした不安がありました。

今の知識があれば繰上げ返済はしない


私は20代でそれなりにお金に苦労したので、少しずつお金に関する知識をつけました。収入がそれなりにあって安定している状態なので今の状態であれば、奨学金の繰上げ返済はしないと思います。0.8%くらいの金利で借りていたので、金利がそれほど高くはないこと。手元に現金を残しておくことの方が得するような気がします。しかし、当時は若く、経験も知識もなかったので、ひたすら将来が不安でした。奨学金という名の借金が17,000円も毎月の家計から出ていくものがあったら、結婚とか家を買うとか、車を買うだなんてできないかもしれない…もし奨学金がなければ、17,000円も毎月余分に遊んだり趣味に使うことができる…貯金だってできる。といった考えに頭が支配されていました。(貯金が全くなかったり、収入が少ないと極端で視野の狭い短期的な考え方をしてしまいがちになります。)

タクシードライバーは生活費を下げることができる


その後、転職活動を経て私は1社目のタクシー会社にお世話になることになるのですが、タクシードライバーという仕事は自分の生活費を下げることができます。まず隔日勤務なので、自宅の電気代や光熱費は二日に一回しか使いません。ほとんどの営業所には風呂やサウナ、仮眠室がついているので仕事後、風呂に入ってゆっくり寝ることができる環境があります。家ではなく営業所の施設を利用することで、そこまでお金を使わなくても生活することが可能です。私の1社目では仮眠室に住んでいるおじさんがいました。自分のベットなんかも導入していて本格的に生活をしています。私はそこまではしないですが、生活費をできるだけ下げてしっかり稼いでいくことを心がけていました。会社によっては寮や借り上げ社宅を用意している会社もあります。結局、かなりお金を取られるし、不自由になるのであまりおすすめはしませんが、上京時にまとまった初期費用がなくてもトライできることは良いことです。

タクシードライバーの収入でまとめて返済することができた


東京でも稼ぎやすく雰囲気の良いタクシー会社に転職できたので、月収は50万円を切ることはありませんでした。そういった恵まれた収入や環境で働くことで貯金もまとまった金額ができるようになり、奨学金もまとめて繰上げ返済をしていきました。タクシードライバーになる前から少し返していたこともあって、無理ない範囲で2年半くらいで完済することができました。この期間も節約していたとかではなくて、海外旅行にも行けましたし、普通に飲み歩いていました。借金返済は時に苦行と感じられることもあるけれど、節約のみでそれをやろうとするとジリ貧になっていきますが、収入を増やす努力をすればそこまで苦にはならないと思います。特に長時間働いて収入を増やすという考え方ではなく、短時間でも効率や成果給で収入を増やすことが大切です。時間あたりの効率を高めて、それなりに長時間働く…それができると人並み以上の収入が得られて、時間もそれなりにあるという豊かな生活になると思います。その延長線上で借金も返済していくことが可能でした。

借金で困っている人は返済するならば長時間働くよりも頭を使うこと


借金で困っている人は、とりあえずがむしゃらに働くよりもまずは頭を使うことだと思います。まずは「返済するのか」「しないのか」です。かなり大きい金額の借金は法的な債務整理を検討しても良いと思います。(ただし、デメリットもある)次に返済すると決めた場合、どうやって返済をするかですが、私は長時間働くよりも頭を使って効率上げたり、成果給を与えられた方が良いと思っています。その理由は肌感として、借金の金利に対して、長時間労働の低時給では勝てないからです。また長時間労働による心身の不調などが出てしまうと、さらに借金が増える…といったことが考えられます。まずは自分の時給を工夫してあげる努力をする、それから人よりも少し長く働く。この順番が大切だと思います。先走って、とりあえずできることを長時間働くというのは、明日の金がない場合には有効ですが、1ヶ月、2ヶ月食えるなと思っている裕福な借金持ちは、長く働く前に少し考えてより時給が高くなる仕事や場所を必ず作ってから働き始めたら良いと思います。

借金返済は返済した後のことも大切


借金を持っている人は借金を返済することが目標になりがちです。借金をめでたく返済し終わってからも、生活は続いていきます。仕事も借金のためだけの仕事を選ぶのではなくmその後も続けていけるのかどうか、自分に合っているのかどうかを日々確かめながら頑張りたいですね。借金持ちの人は大概自分に合っていない仕事(日払いだとか、他よりちょっとだけ高給な仕事)を無理しておこなっていることが多いです。借金を返済した後に気が抜けてしまってリバウンド借金を作る人もいます。借金返済は、返済が終わった後のことも考えて計画的にかつ迅速に行いたいですね。

タクシー業界は個人に復活のチャンスを与えられる


東京のタクシードライバーはやった分だけ稼げると言いますが、トップドライバーは時給換算すると4,000円程度になります。意外と長時間働くというよりも時間あたりの効率を上げていく仕事となります。年齢、国籍、性別に関わらず、門戸が広くひらいているので、未経験からでも活躍しやすい仕事と言えます。借金を持っていても採用される会社はあるので、借金返済やブラック企業でボロボロにされた人の人生の復活を支援してくれる業界です。(近年、大手を中心に採用は厳しくよりホワイトな人を採用する傾向がありますが)何か事情があって復活したい人(生活を立て直したい人)は東京のタクシーの良い会社で働くことで短期間での復活も可能だと感じています。実際、借金やブラック企業から逃げてきた人がタクシードライバーとして大成するケースは多いです。私もタクシードライバーで借金を返した人間なので、言えるとしたら1日でも早くに金銭的な負債だったり、心理的な負債と思えるものは処分した方が良いです。

本日は奨学金をタクシードライバーの収入で返済した話でした。結構生々しい話かとは思いますが、意外とみなさん言わないだけで色々抱えているものです。それぞれの事情があると思うので、手遅れになる前に早め早めの対策や行動で借金や生活苦には対処していきたいですね。借金以外にも慰謝料や養育費を抱えている方も1社目には結構いらっしゃって、支払いは続けながらも楽しく働き、暮らしているのを目の当たりにしています。東京のタクシー業界は様々な人が働いていますが私もそうだったように、東京のタクシードライバーという仕事がみなさんの生活を好転させるきっかけになってくれたら嬉しいです。

本日の記事は以上です。
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