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規制は主体性を禁止する

※お知らせ※
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こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

今日はこちらのポストから。

「紙だったマックのストローがプラストローになってる!」

という大反響のこのポストですが、店舗によって違うようでスタッフに「プラストローを下さい」とお願いすれば対応もしていただけるようですね。

それにしてもどうして紙ストローで飲むとあんなに美味しくないと感じるのかという疑問はさておき、勘違いしてはいけないのは今回の件で考える必要があるのは「やっぱりプラストローであるべきだ」という点ではないことです。

重要なのはそこではなく

どんなストローを使うかは企業が決めるべき

という点です。

説明するまでもないですがストローに限らず身の回りの全ての物は、耐久性やコスト、加工や入手、保管のしやすさなどの総合的な理由を踏まえて、木や紙、竹、プラスチック、鉄、ガラス、カーボン、陶器など色々な材質の中から最も適したものが選ばれています。

ですのでその材質に正解は無く、たとえストローが紙であったとしても、そうする理由があり企業判断で決めたものなら全く問題はありません。

紙が良いかプラが良いかは個人的な主観でしかなく、割りばしの飲食店もあればプラスチック箸の店もあるように

企業がどんなストローを使うかは企業の自由

です。

そして同時に消費者側にも「紙ストローならもうあの店では買わない」「環境に配慮していて好感が持てる」と選ぶ自由があります。

その消費者のニーズは企業の判断に大きな影響を与えることはいうまでもなく、冒頭のポストの「13万いいね」はきっと今後の企業対応を動かす原動力になることでしょう。

しかし政府はこうしたプラスチック製品を強制力をもって規制しようとしています。

これはその材質が選ばれた耐久性やコスト、加工や入手、保管のしやすさなどの理由を無視して政府の命令に従えということでしかありません。

これは言い方を変えれば

政府による不便でコスト高で不衛生なものの押し付け

です。

2020年7月よりレジ袋の有料義務化がスタートしましたが、規制以前はレジ袋を無料配布するか有料にするかを企業側は決めていました。

同様に消費者側にもエコバッグを持つ自由があり、レジ袋を断ることも可能でした。

つまり各自の希望や状況に応じて、売り手買い手の双方が同意した方法で誰にも迷惑を掛けず資本主義行為を日常的に繰り返していたのです。

それをある日を境に強制力をもって禁止し、「従わなければ罰を与える」と脅して回るのが「規制」です。

強制力や罰は、国民を命令に従わせることでしょう。

しかしそれは「権力への服従」を植え付けているだけで、環境意識も倫理観も育てることはありません。

実際、レジ袋有料義務化の目的は脱炭素でもゴミ削減でもありませんが、本来の目的を正しく答えられる人なんてほとんどいないでしょう。

みんな「政府が決めたから」従っているだけで、そこには自らが責任を持って行動をする「主体性」は存在していません。

そこにあるのは「環境意識」ではなく「罰からの回避」と「権力への服従」だけです。

ちなみにレジ袋有料義務化の目的は「国民のライフスタイルの見直し」です。

それなのに誰一人として「ライフスタイル」の定義や「何をもって見直されたとするのか」という指標も知りません。

なぜならそんなものは無いからです。

そんな誰がどう見てもおかしい状況なのに、不満を感じながらも従わされるのが「規制」なのです。

多くの人達は「合法なものは全て正当性がある」と強く信じてしまう傾向があります。

規制が作られると「規制内のものは正しい」「規制に触れるものは間違い」「合法なら全部OK」という線引きを勝手にしてしまうのです。

しかしレジ袋有料義務化を見てもわかるように、規制はその目的や効果、弊害に関係なく「規制する」という結論ありきで作られるものばかりです。

先日から話題の漬物規制に関しても、まるで「全員が泳げるようになるまで水泳を禁止したら水難事故はゼロになる」というような屁理屈的理論はあっても、どうしてこれで安全になるのかを論理的かつ具体的に説明している人はいません。

あって当然の「この規制によって3年後の食中毒件数はここまで減少する」といったような見通しやそうなると言える根拠もなく、ただ勘や感覚、「こうなったらいいな」という願望によって規制を掛けているにすぎないのです。

そういう考え方だからこそ、また別の食材が原因で食中毒が出て騒ぎになれば、間違いなくもぐら叩き的に規制を掛けることになるでしょう。

そしてその繰り返しが民間企業にコストと手間だけを押し付けていくことになるのは火を見るよりも明らかです。

プラ規制も同じです。

レジ袋規制の効果検証などやる素振りもありません。。

それなのに新たにプラストローやプラスプーンの規制だけは話が進んでいくのです。

何度も言いますが、そこに「主体性」はありません。

つまり

規制は主体性を禁止するもの

なのです。

あるのは「罰からの回避」と「権力への服従」だけです。

「決まったのだから従うべき」「法制化されたのだから正しい」と自分の頭で考えて判断をしなくなるほど恐ろしいことはないでしょう。

念のために言っておきますが、私は安全も環境もどうでもいいなんて一度も言ったことはありません。

むしろ皆さんに負けないガチの環境推進派です。

ただ世間一般と環境保護のアプローチが違い、先進国と発展途上国のゴミ処理システムの違いや、どちらの国民に環境保護を考えられる経済的余裕があるかを考えればわかるように、

経済発展と国民生活の向上こそが一番の環境政策

という考えですので、税金と規制で経済発展の邪魔をする政府を毎日殴っているにすぎません笑

環境も安全もそのリスクを増やしているのは政府なのです。

だからこそ主体性を奪う規制を盲目的に認めてはいけません。

政府には規制の目的と効果目標を提示させ、それを基に第三者による評価検証を行い、ダメなものは廃止していくという当たり前のプロセスをさせるべきであり、これが出来ない現政府に規制を作らせてはいけません。

有権者がその姿勢を示さない限り、またレジ袋有料義務化のような無意味な規制が作られていくことでしょう。

そうしたことがないよう、罰と強制力で服従させるだけの規制には反対すべきです。

ということで、今日はここまで。

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