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赤いテープと規制緩和の話

※お知らせ※
減税新聞では有料記事設定をさせて頂いていますが、投げ銭的な意味合いですので、記事はこれまでと変わらず全文最後まで無料でお読みいただけます。

映画「フルメタル・ジャケット」のエンディングでのミッキーマウス・マーチからの「黒くぬれ!」の流れが何度見ても好きです。

こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

冒頭であんなこと書きましたが今回の記事に「黒くぬれ!」は関係ありません。
今日の話は

Cut the Red Tape(赤いテープを切れ!)

です。

と言われても「なんのこっちゃ」と思う人が大半でしょう。

実は「Red Tape」というのは「形式的で非効率なお役所仕事」を指す俗語として使われています。

その由来は、18世紀のイギリスにおいて公文書が赤い布テープで縛られていたことから来ているそうです。
なので「赤いテープを切れ!」は「無意味で非効率なお役所仕事を減らせ」、つまり

規制を無くせ!

という意味になります。

減税派の皆さんにはお馴染のトランプ前大統領による「2対1ルール」でも、「1960年レベルまで規制を減らす」として赤いテープを切っているのはそういう意味があるからです。

ということで、前置きが長くなりましたが、今日はこちらのニュースをご紹介します。

以下、要約です。


モンタナ州知事による数十件の「レッドテープカット法案」が州議会に提出

共和党のグレッグ・ジアンフォルテ氏が2021年に知事に就任した際、

「私の最優先事項の1つは、過剰で時代遅れの州の規制を改革することである」

と述べていました。
今、その努力から生まれた最初の大規模な法案が州議会に提出されます。

第68回モンタナ州議会の最初の週に審議にかけられた法案の多くは「「レッドテープカット法案」でした。

知事はこの取り組みを監督する委員会の責任者として共和党のクリステン・ジュラス副知事を任命。
彼女は13の執行部門のリーダーとともに、2年間で何千もの規制を見直し何百もの変更を提案していました。

今回の法案提出に対しジュラス副知事は

「州政府をより効率的に運営し、市民により良いサービスを提供出来るよう、不要な規制は廃止することを目的としている」

とコメントしています。

今回提案された規制緩和及び廃止案は、今週の議会で約20件が公聴会に掛けられますが、ほとんど使用されていない許認可の削除から10年以上会合が開かれていない委員会の統合など、他にも100以上の法案がありさらに提出される予定です。

審議されるこれらの規制には、例えば「果物や野菜などの農作物を戸別訪問で販売する場合は25ドルの認可料が必要」という1925年に定められた規制
も含まれていて、ジュラス副知事は

「自分の子供が合唱団の資金集めのために果物を訪問で販売してたけど、こんな規制があるなんて全く知らなかった」

と語っています。

他にも申請の簡素化を目的とした職業免許や許認可ルールを大幅に改訂する法案や、他の州の免許取得者がモンタナ州で免許を取得するのをより迅速にする法案などが議論されます。


以上、ザックリ要約でした。

目に見えないから分かりづらいですが、日本でも全国の民間企業が国の行政手続のために要している年間の作業時間は

のべ3億3337万時間!

お金に換算すると8200億円!

とされています。

民間企業はこれだけの時間とコストを申請書類の作成や問い合わせ、行政窓口への往復などのなんの付加価値も生まない行政手続に費やしているのです。
しかもこの数字は民間企業だけのもの。
当然同じように、行政側にも莫大な作業時間とコストが掛かっており、そのコストは税金で支払われてるわけです。

よく規制緩和の話をすると「大企業ガー新自由主義ガー竹中ガー」と叫び出す人がいますが、「規制緩和」とは

「規制を定量評価して無意味なものや弊害があるものは無くすなり改善するなりすること」

経済を低成長に導くのは規制緩和ではなく「規制によって押し付けられるコスト」です。
それがわかってるから他の先進国では当たり前に「規制の総量規制」に取り組んでいるわけです。
今回のモンタナ州の「Cut the Red Tape」もこの考えから行われているにすぎません。

昨年末に日本維新の会が2対1ルール法案を作成し、参議院に提出しました。

これは2021年の衆院選で維新が公約に掲げていたものです、
私は「減税と規制緩和政策」の支持者であって、特定政党の支持はしていませんが、こうした維新の公約を実行する姿勢は素晴らしいと思いますし素直に評価すべきだと思います。

ただ悲しいことに現状の日本は「2対1ルールってなに?」というレベルなのでこの法案が日の目を見ることは無いでしょう。
だからこそ諸外国では常識である

「規制は見えない税」

ということを、一人でも多くの人に理解して頂けるように広げていくしかありません。
そういった点でも維新のこの法案提出は素晴らしいと思いますし、追随する政党が出てくることを願ってやみません。
これからも減税新聞ではこういった「規制緩和の必要性」を取り上げていきますので

「政府をより効率的にし、国民により良いサービスを提供出来るよう、過剰で時代遅れな規制は廃止する」

と言える政治家を輩出出来るように、まずは有権者がその意味を理解して

「赤いテープを切れ!」

と言えるように頑張りましょう。

ということで、今日の記事はここまで!

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