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スイスにモルモットのレンタル業が出来た理由

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こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

今日はこちらから。

10年以上前のもので申し訳ないですが、こちらは

スイスのモルモットのレンタル業を紹介している記事

です。

愛らしい見た目と大人しい性格からペットとして人気の高いモルモットですが、実はそんなモルモットのレンタル業が2010年あたりからスイスに誕生し、多くのモルモット愛好家を助ける存在になっています。

でもどうして販売ではなく「レンタル」なのでしょう?

その答えは「規制」にあります。

スイスでは2008年に「動物保護法」が施行され、動物に対する何百もの規制が作られました。

その「動物保護法」にはモルモットに関するものもあるのですが、実はその中に

モルモットは寂しがり屋だから単独飼育はダメ!

という規制が存在しているのです。

つまり政府は「モルモットの単独飼育は虐待だ」と定義し、罰則まで付けて禁止したというわけです。

この規制によって2008年以降のスイスでは、飼い主さんはモルモットを2匹以上で飼うことになるのですが、次第に困った問題が浮上してきます。

その問題とは

ペアで飼っていたモルモットの一方が亡くなってしまった時、それを悲しむ暇もなくすぐに新しいモルモットを迎え入れる必要が出てくること

です。

もちろん飼い主さんは愛情を持ってモルモットに接しているわけですので、スーパーで大根を買うように「何でもいいから買ってこい」というものでもありません。

なのでそうした時にタイミングよく新しい子に出会えればいいですが、そうもいかない場合は意図せず「違法状態」となってしまうのです。

そこで生まれたのが冒頭の

モルモットのレンタル業

です。

一時的なレンタルが出来ればそれによって違法状態を回避することができ、また新たなパートナーの迎え入れに時間的余裕を作ることが可能になります。

この事例こそ政府は問題を作ることしかできないが、民間のアイデアは私達の悩みを常に解決してくれるという典型例でしょう。

それにしてもこうした規制は「動物福祉」という概念から推進されるものなのですが、このスイスの「動物保護法」には「動物にメガネやコンタクトを付けてはいけない」という意味不明な規制まで存在していて、政府の行き過ぎた介入には非常に不安を感じる次第です。

我が家も保護犬と暮らしていますが、家族中から愛されて今では迎え入れ当初とは比較にならない程の豊かな表情を見せてくれます。

我が家だけに限らず動物との楽しい暮らしは、政府の介入がなくてもほとんどの家庭で行われていることでしょう。

もちろん一部で虐待があることは事実ですが、そうした人達は規制があっても関係なくやる倫理観の持ち主なので規制でゼロには出来ません。

逆にすでに動物と家族のように暮らしている人たちからすれば、政府の規制は動物と暮らすコストを上げているだけに過ぎず、大きなお世話でしかないでしょう。

政府がやるべきことは、ペットフードやペット用品の減税をし、飼い主さんへの経済的負担を減らすことです。

何故なら経済的な余裕は、動物との暮らしを向上させるからです。

また、前にご紹介したイタリアのミステルビアンコ市のように

保護犬を引き取った人のTARI税(ごみ収集税)を年間200ユーロ(約32000円)減税する

という政策も動物愛護を推進する良い方法でしょう。

どちらにせよ規制で縛り上げれば解決するという短絡的な考えは捨てるべきです。

ということで、今日はここまで。

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それでは、ナイス減税!

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