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今だから響く!【 チーズはどこへ消えた? 】のあらすじと解説

こんにちは。

今回は世界的名著チーズはどこへ消えた?をご紹介します。

・コロナショックで株価暴落
・消費税増税
・超高齢化社会

いま、日本は様々な問題を抱えています。

株価は少しずつ回復していますが実体はなく、金融緩和マネー&日銀による買い支えが要因なので、いつ暴落してもおかしくない状況。

現在はGDP(国内総生産)世界3位で経済的に豊かな国です。しかし数十年後いや、数年後にはどうなっているでしょう?

そして、この状況に危機感を感じている人はあなたの周りにどれくらいいますか?

実際には「まあ、なんとかなるやろ~」なんて思っている方が大多数ですよね。

そんな方にこそ知っていただきたい著書、それが今回ご紹介する「チーズはどこへ消えた?」です。

全世界で2,400万部を超えるベストセラーとなり、今もなお売れ続けています。

日本のビジネス書界隈では数万部売れればヒットした!といわれているので、比較するとこの数字の凄さがわかって頂けるのではないでしょうか。

この本を読めば目まぐるしく変わる世の中の急激な変化に、どのように対応すべきかが見えてきます。

あらすじ

ざっくり説明すると、2つのチームが迷路の中にあるチーズを探すストーリーです。

2人の小人と2匹のネズミ

この物語の登場人物は小人の『ヘム』『ホー』ネズミの『スニック』『スカリー』です。

それぞれ違った性質を持っており、2つのチームに分かれて行動します。

小人チーム=頭がよく物事を複雑に考えるタイプ

ネズミチーム=頭脳は単純だが本能的に行動するタイプ

消えたチーズ

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ネズミと小人はチーズを見つけるべく長い間、迷路の中を探し回りました。

それぞれ探し方は違いましたが、結果的にどちらも求めていた"チーズ"を発見することになります。

それも無限にあるのではないかと思えるくらい膨大な量です。

その場所をステーションCと呼び、小人とネズミは毎日ステーションCへ行き、お腹いっぱいチーズを食べます。

そしてしばらくたったある日、突然チーズは無くなります。

チーズはどこへ消えた?

小人の行動

ステーションCのチーズが消え、小人たちは酷くうろたえます。

どうしてなくなった?原因は?ここにいればまたチーズが出てくるのでは?

そんなことばかり考えています。

永遠に続くと思っていた幸福が無くなってしまったという現実を受け入れられずにいました。

そこで小人たちはある事に気が付きます。

ネズミたちがいない・・・?

ネズミの行動

ネズミたちはステーションCでチーズを食べている間もずっと匂いを嗅ぎ、爪でひっかき、なにか変化はないか、他にチーズはないかなど常に行動をしていました。

そしてある時、量が減っている、腐りかけている、などの変化に気が付きます。

もうここのチーズは無くなってしまうと悟ったネズミたちは、何も気付かずチーズを食べ続けている小人をしり目にステーションCを捨て、別のチーズを探し始めていたのです。

変化を恐れる小人

チーズが消えた後も小人たちは毎日ステーションCへ向かいます。

しかし何度行ってもチーズはありません。

ネズミがいないと知った後もずっと考えてます。

数日たった後、小人のホーがこのまま何も行動しなければ、一生このままだということに気が付き行動しようとしますが、ヘムが抑止します。

「だめだ、他の場所を探すなんてリスクが大きすぎる!ここで待っていればまたチーズが出てくるかもしれないだろ?」

新たなチーズを求めて

とはいえ、何も食べなければ生きていけないので、小人のホーはヘムの反対を跳ね除け、一人で迷路を探索することにします。

考えてばかりで行動しなかったことに対する後悔の念やどういう行動をすべきだったのか?ネズミたちはどうしているか?など様々な思考を巡らせながら探索します。

そして恐怖心や様々な苦難に打ち勝ち、ついに新たなステーションNを発見。

ステーションCを超える莫大な量のチーズが、あたり一面にうずたかく積まれています。

そこにはホーに手を振るネズミたちの姿がありました。

でっぷりとしたちいさなお腹が、かなり前からここにいたことを物語っていました。

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解説

この話のキーとなるチーズとは、わたしたちが人生で求めるものです。

仕事、財産、健康、家族etc...

そして迷路とは、チーズを追い求める場所です。

会社、地域社会、家庭etc...

この物語のポイントは急激な変化にいかに対応すべきかというところにあります。

◆変化を恐れ、成功体験にしがみつき、行動をしなかった小人のヘム
◆変化を恐れていたが、変わる努力をし、克服していった小人のホー
◆常に匂いを嗅ぎ、変化に気が付いたネズミのスニッフ
◆チーズに執着することなく誰よりも早く行動したネズミのスカリー

いかがでしょうか?

この登場人物に例えると、あなたはどのタイプでしょう?

少し前の私もヘムのような考え方をしていましたが、今は様々なことに挑戦をし、来るべき変化に備えて行動をしています。

ちなみにわたしは4タイプの中で言うと、常に社会の動向を見ているのでスニッフタイプですかね。

この物語でステーションNにたどり着けなかったヘムの敗因は4つあります。

✅変わらないことがリスク回避だと思っていた
✅環境が変わってしまったことを誰かのせいにしていた
✅幸福が永遠に続くと思っていた
✅考えてばかりで行動に移せなかった

これをわかりやすく変換してみましょう。

冒頭でお話しした通り日本経済は危機的状況にあるわけですが、もし今あなたの勤めている会社が倒産したらどうしますか?

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■ヘムタイプの人は変化を受け入れられず、会社に文句を言ってばかりで何も行動できないでしょう。

■ホータイプの人は、落胆しながらもいろんなことを考え行動し、転職先を探すでしょう。

■スニッフはタイプの人はいち早く変化に気が付き、倒産前に準備をしているのでスムーズに転職ができるでしょう。

■スカリータイプの人は常に挑戦、行動し続けているので転職も容易でしょう。

チーズ=会社とした場合ですね。

✅会社の平均寿命は24年
✅45歳リストラが流行
✅日本のトップ企業が終身雇用の崩壊を示唆

こういった点から今務めている会社を定年まで・・・というのは少々厳しい時代になってきました。

今あるものは永遠に続かないしチーズのように腐っていく。

その変化を常に感じ取ることと、行動に移すことの大切さを改めて感じさせられました。

確かに変化をすることはリスクを伴います。

しかし、変化をしないのもリスクなのではないでしょうか。

当たり前ですが全文を載せたわけではないので、説明しきれていない部分も多々あります。

なので少しでも気になった方は是非本著を手に取り、読んでみてください。

この本は集中して読めば1時間弱で読み切ることのできるので、読書が苦手な方でも大丈夫。

読めばきっと、人生の糧になるでしょう。




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