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自邸 #4 プランニングやり直し

コストとのバランスと、妻の意見などにより、一からプランニングをやり直しています。

いろいろ描いて、だんだんとイメージのカケラがまとまっていきます。

自邸の案はかれこれ5案くらい作って、また一からやり直しを繰り返しています。部分的に修正して、全てが着地するようになれば良いのですが、全体のバランス(機能性、コスト、意匠、環境.etc)があるので、こだわりがあるとそうもいきません。笑

建築家の巨匠ルイス・カーンも、施主要望を叶えるのに一部を修正するのではなく、最初からやり直すことがありました。「フィッシャー邸」は9案目が採用されたそうです。

だから、気にしません。笑

フィッシャー邸 リビング

そういえば、ルイス・カーンの言葉に良い言葉があります。

「よい建物は、素晴らしい廃墟を生み出す」

実際、カーンはギリシャのアクロポリスやヴィラ・アドリアーナなどを訪ね歩くのが好きで、たくさんのスケッチを残しています。

建築家 ルイス・I・カーン

カーンの言葉で、また建築の見方が面白くなりました。廃墟になった時のイメージをすると、やっぱり良い建物は良い廃墟のイメージができます。

数10年、100年と、綺麗な状態を維持できると謳っている、長持ちが自慢の某ハウスメーカーの住宅が、素晴らしい廃墟になるイメージができません。

私の家が廃墟になったとき、「素晴らしい廃墟」として残るイメージをしながら、また案を練り直したいと思います。

ヴィラ・アドリアーナ

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