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アートってどう楽しめばいいんですか?

AirPods Proを買ってから人生が変わった、私です。聴覚が敏感なのでテーマパークとか高架下とか、アドトラックは生涯の敵だと思っていましたが、これでどこにでもいけそうです。人って変化に時間やお金を通ししているのだなぁと思いました。

そして話は変わって昨日、「アートとかってどうみたらいいんですか?興味あるけど時間がなくて楽しみ方がわからないんですよね」って感じの質問を受けました。私は、芸術作品の作り手ではないし、プロの批評家でもありませんが、一市民としてアートを楽しんでいる立場からこんな話をしました。なんとなく私の価値観が出ているような感じの会話だったので対話形式で書いてみようと思います。

相手「アートとかってどうみたらいいんですか?興味あるけど時間がなくて楽しみ方がわからないんですよね。」

私 「具体的にこうというものはないと思います。説明するためにお聞きしたいのですが、好きな食べ物はなんですか?」

相手「アボカドかな。」

私 「じゃあ、もったりした重い食事が続いた時にアボカド食べたいと思いますか?」

相手「そんなに食べたくないかも。」

私 「それなんですよ。なので、楽しいと思う時にアートを見れればいいんじゃないでしょうか。」

相手「なるほど、そういうものなのですね。気分とかによって変わるんですね!」

こんな感じの話を最初にしました。私の思う楽しみ方ってこんなもんでいいような気がするんですよね。現に、昨日嫌いだった絵が好きになったり、みているうちになんだか気になってくることってアートに限らず身の回りにたくさんあるような気がします。

その後以下のように続きます。

相手「へー!面白い!今までそんなこと考えたことなかったかも。それって前後に何があるかによっても変わりますよね。」

私 「全くと言っていいほど変わると思います。美術館に行く前に電車内でポップスを聴くのとクラシックを聴くのではそのあと観た絵の感じ方とか変わると思います。なので私は、美術館行く前はどういう曲聞くかいつも考えてます。」

相手「そんなことしてるんですね。」

私 「そんなもんでいいんじゃないですかね。楽しめるように自分が自分にしてあげれれば。」
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(いろいろ話したが覚えてない、多分他人といろんなもの見ると違いがあって面白いよっていう「新しい古本」の話をしたのかもしれない)
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相手「そうなんですね。でも普段時間がなくて美術館とかにいけなくてでも興味はあって何から観たらいいんですか?」

私 「今興味があって、他人と一緒に観れるものとかを観ればいいと思いますよ。関心があって、みんなとできれば様々な見方ができるので、例えば今やってるワークショップのプログラムをじっくり観てみるとか」

相手「そんなのでいいんですか?どうやって?」

私 「ここの仕掛けでどう参加者が動くかっていうのを詳しく深掘りするだけですよ。○○をファシリがして、子ども達のテンションが上がると考えたとしましょう。じゃあなんで上がると思ったのですか?って自分に聞いてあげればいいんでっすよ。becauseを積み重ねていくと、最終的に価値観とかその根底にあるものとかに行き着くと思うので」

相手「そんなのでもいいんですね。じっくり誰かと見ることができれば。そういう場作りがしたいなぁ」

私 「できますよ。やってみましょうよ!でも、最初は難しいと思うので、私は足場欠けとしてアート作品を通している感じですかね。楽しめればなんでも!」

お互いハイテンションなのもあり、こんな感じの会話をしたような感じがします。ここにあるのも、今までの経験や本などに影響されたものですが、何度も語るごとに自分のものになってきたものです。

特殊に感じるものや、権威的なものでも、身の回りで何気なく同じフレームを持った実践を行っていると思います。私がやっている対話型鑑賞も相手にwhyとwhere を聞いているだけです。だけっていうと語弊がありますが、根本はそこにあると思っています。

アートを通してやることで、その人独自のものが見えてきますが、そういう無意識のものを見えるかしてあげれるのが鑑賞でその中でも対話を用いた鑑賞だと、私は思います。

アートの見方がわからない場合、日常においても当たり前として多くのものを見逃してしまっていると思います。

例えばですが、毎日の帰り道も通る人や時間帯、咲いている花、天気などによって様々な顔を見せているはずです。けれど、当たり前に通り過ぎてしまう。

「○○さんって毎日同じ道でも違うように見えてそうだよね」というフランクな皮肉も裏を返せばそれだけ、当たり前を見つめて入れる人だと思うし、言われている人はむしろ褒められているかのようにも思うかもしれません。私はむしろ嬉しい。

アートに限らず見方がわからない抽象的なものと向き合いたいときには、極論今日の帰り道から観察してみるといいかもしれませんね。そこで培われるよく観る力となぜそう思ったのかと探究する自問自答はアートを楽しむための練習になると思います。

そして、それを身につけていくと些細な違和感を感じれるようになるのではないでしょうか。そしてそれを深める。楽しむ。それこそがアートの醍醐味だと私は思います。しかしこれも、一意見に過ぎないのです。


散文になってしまいましたが、なんだか心穏やかに書き切れました。みなさんがアートをどう楽しんでいるのか対話したくなりますね。絵画に限らず演劇、ダンス、音楽、身体パフォーマンスなど詳しくないのであまり出てきませんが、根本は同じはずだと思っています。

そして、その切り口が私が絵画なのだと思います。そして、AirPods Pro最高。


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