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「わからない」を楽しむには

日々わからない状態を楽しみつつも、そのままにせずにこうやってアウトプットしていつでも振り返れる様にしている私です。

今回は、「わからない」を楽しむには何が必要なのかを書こうかと思います。「わからない」を楽しむことができればより充実した日常を過ごせるはずなのです。

「わからない」を楽しむには

わからないを楽しむには、端的に言いますと批判的思考が重要になってくると思います。なので、今回は批判的思考に的を絞って「わからない」を楽しむ要素について説明していきたいと思います。

では、そこまで詳しいわけではありませんが批判的思考について書いていきます。

批判的思考には3本の柱があると言われています。
・合理的、論理的
・反省的、省察的
・批判的、懐疑的

の3つです。

これらは順番に
・整理する技能
・問い続ける態度
・問う思考
と解釈することができるかと思います。厳密には違うかも知れませんがあながち間違いではないはずです。

そして、これらを満遍なく育むことができるのが対話型鑑賞などの整理・態度・思考を持った場であると私は考えています。他にも様々あるのでしょうが、教師-生徒の様な一方的な情報共有では、合理的・論理的な技能のみしか育むことはできないのです。

なぜならば、態度や思考というものは一時的に獲得するものではなく時間と経験を重ねていく上で個人の中で構成されて形成されるものであるからです。

「わからない」を楽しむ技能

初めに、技能から考えていきたいと思います。これは、言うなれば思考を整理していく術です。なので、習得している知識や経験の差が顕著に出てきます。素早く要点をまとめられることや理路整然と物事もまとめる力です。

なぜこれが、「わからない」を楽しむことになるかについてですが、「わからない」を楽しむとは「わからない」をそのままにすることではなく少しづつわかろうとする営みが重要になってくるからです。

「わからないなぁ笑」で終わっては、その解釈的余白を味わうことはできません。なぜそれがわからないのかを探求することによって「わからない」を「わかる」様にしていくその過程を楽しむのです。

ですが、ある一定のレベルに「わかる」ことができると、次なる「わからない」が現れてきます。そしてまた「わからない」を味わうことができるのです。

「わからない」を楽しむ態度

これがこの中で一番私が重要であると思っているものになります。なぜならそれに対しての興味関心がなければこれらを味わうことができないからです。

「わからない」を楽しむ態度として、反省的・省察的という問題に向き合う態度が挙げられています。これらはそうしようという試みをその場で止めずに継続させていくことです。「わからない」をそのままにしないということですね。そして、反省的に省察的に現状を省みて、結論づけを行い思考を止めないこととなります。

これを育む為には、「反省的に省察的に考え続ける体験」に対する楽しい経験を積む必要があると思います。楽しいと思わないことは続けられないですからね。少しでも楽しいと思うことは自然と継続されるので、その様な場や体験をワークショップ的な場において提供することで育んでいくことができるかと思います。

「わからない」を楽しむ思考

これが一番説明しづらいかも知れません。なぜなら、批判的思考を思考で説明しなければならないですからね。

でも、これを私は「わからない」を認め、「なぜわからないか」に続けていく思考的な流れかと思います。抽象的ですが、できないことを認め何ができるのか、何を用いれば論理的に構成できるのかを考えることかと思います。前述した2つとは完全に独立させることはできないので、なおのことわかりにくいかと思います。

しかし、批判的・懐疑的というぐらいです。これもこの様な態度を受容してくれる体験を踏んでいく必要があるかと思います。

「わからない」を楽しむ、対話型鑑賞

ここで、ある本から一文を引用しようかと思います。これは哲学者ポールが唱えたものでして、批判的思考を以下の様に定義しました。

自分の思考をより良く、より明確に、より正確に、より防衛力のあるものにしようとするときの、あなたの思考についての思考

これを分解した時に、
・より良くあろうとする批判的思考
・より明確にしようとする論理的技能
・より正確にあろうとする反省的態度
と解釈することができると思います。

より防衛力のあるはそれを考えることを自らが肯定することであると思います。批判的思考と言いますとどうしてもネガティブなイメージを持つかも知れませんが、自らが自らであろうとする為の自己防衛の方法といえるかと思います。

それらの要素を含んだ場の一つが、対話型鑑賞ではないのでしょうか。対話型鑑賞とはアートを各々が解釈しその考えをみんなと分かち合い、深めていく場です。

私は、この対話的で批判的な場作りを対話型鑑賞を通して作ろうと考えています。もし共感してくださる方がいましたら、オンラインなど参加しやすい環境でたくさん場を作って行こうと思っていますので是非参加してください。


告知

そんな対話型鑑賞ですが、次回は
12/3(火)の夜に開催しようと思っております。詳細な時間は興味を持っていただけた方がなるべく参加しやすい時間にしたいと思っておりますので、
興味のある方は、twitterやコメントなどでコンタクトを取っていただけたらと思います。

アートへの知識は一切問いません。むしろ苦手な方にこそきて欲しいと思っております。是非皆様よろしくお願い致します。

良い批判を楽しんでいきましょう!では!

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