Tatsuo Suzuki

ストリート写真を撮っています。 IG:tatsuo_suzuki_001

Tatsuo Suzuki

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最近の記事

写真集の発売

漸く自身初となる写真集が発売となった。 「Friction / Tokyo Street」 やっと出たかという安堵の気持ちと、いやこうすればよかったんじゃないかという反省の気持ち、そしてこれからも更にいいものを作りたいという今後への挑戦の気持ち等々、いろいろ混じり合っている状態。 でもまずは手に取って五感で感じてほしい。 もともと写真集というものには強いこだわりがあって、写真を生業とするならばこれがなければどうにもならないだろうとずっと思っていた。 写真家としての最初の

    • VoidTokyoの展示で思ったこと

      昨日までの一週間、高円寺Clouds Art+Coffeeにて表題展示を開催したのだけれど、予想以上にお客様に来場いただいて、今日はほっとしているところ。 図録もあわせて作成、販売したのだけれど、こちらもほぼ完売。 誠にありがたい話で深く感謝申しあげます。 思えば2017年にこのプロジェクトを立ち上げ、ここまで順調に活動できているのもメンバー各位の熱意、人柄、そして多くの支援して戴ける皆さまのおかげとしか言いようがない。 運にも恵まれてドイツのギャラリーやイタリアのミュ

      • 写真におけるアウトプットとインプット

        以前尊敬する写真家にインスピレーションの源として何が一番良いのかと訊ねたことがある。 答えは「本」だった。 というのも、撮影を継続するにあたっては多くの引き出し、ストーリーを持ち合わせておきたい。 ともすれば足繁く街に通い、撮影を行ってもそれはマンネリ化を避けられない。 そこを克服してこその撮影活動なのだけれども、それでもノーアイデアで撮るようになれば、自身が一番面白くなくなるだろう。 ノーアイデアで撮影を行うようになると、放って置くと撮り手はついつい被写体に寄ったばかり

        • しゃたろーのこと

          コーギー犬のしゃたろーを飼い始めたのはおよそ10年前。 ちょうど写真を始めて二年目で、神奈川県展で準大賞をいただいたのだけどその副賞が20万円。 そのお金を持ってふらふらとペット屋に入ったらしゃたろーに遭遇してしまった。 その場で衝動的に何か運命的なものを感じて家に持ち帰ったのだった。 最初は写太郎と書いていたのだけど、ちょっと堅苦しいのでひらがなに変更。 飼い始めたときの彼との誓い。ちょうど準大賞だったこともあり、お前が生きているうちに絶対グランプリ取って一緒に表彰台に上

        写真集の発売

          VoidTokyoのこと

          おかげさまでこのジンも第五号が無事発刊。展示も盛況のうちに昨日終了してほっとしているところ。 今日は溜まった事務処理とか現像、セレクトやっていたらあっという間に一日が過ぎていく。時間は猛烈なスピードで過ぎ去る。もう今年も冬がいつの間にか終わり三寒四温。春はすぐそこに。 さて、このジンのことについては聞かれることがとても多くて順を追って。 まず始まりは自分自身の香凜展への参加。12名の作家が参加して香凜を一冊の写真集に、そして展示。 これが自分は完全に面食らった。というの

          VoidTokyoのこと

          学生時代に感化された音楽

          多感な時期にどっぷりと音楽に浸かり、結局それが自身の基盤と今はなっているのだけれど、その音楽は当時ネクラ音楽と呼ばれ、殆どの人間は見向きもしなかった。 いわゆる80年代パンク・ニューウェーヴは今でこそ大きな影響力を持っているけれど、当時はマイノリティな存在だったことは知っていてもいいと思う。 そのようなジャンルではあるけれど、今も自分の中では色褪せず燦然と輝くのであって、このプラットフォームは揺るがないように思う。 さてそのうちの一つにガーゼというバンドが存在し、今も現

          学生時代に感化された音楽

          媚びたり取り入ったり

          最近いろいろ思うことがあって、表題タイトルの件、生きていくうえで必要なのかなと。 例えば女性に対してそうすることがベストとは思わない。 相手に軽く思われるだけ。 本当の優しさとか頼りがいとか自信とか、そういうのをきちんと身につけるほうがいい。 あるいは社会的に強い立場にある人間に、そうしないと営業として成り立たないのかとか。 へりくだる営業ってのは実は出来ない営業で、売れる営業はそんなことしない。 そして写真というもので生きていくならば、おそらくそうしたこともまた

          媚びたり取り入ったり

          写真で語るということ

          自分は写真の撮り手、写真で伝えたいという気持ち故、言葉は正直二の次。 写真が全てでそこで語りかけている。 その為には雨だろうが寒かろうがとにかく時間があれば撮りに出掛けないと始まらない。 そのような生活を何年か続けているのだけれど、性に合っているようで特に苦痛はない。 というか楽しい。 楽しくないと続かないというのは身を持ってわかっている。 というのも最近始めた英会話の勉強は気付くとやってない。 理由は明快で面白くないから。 なぜ面白くないのかよくわからないが

          写真で語るということ

          「伝える」と「伝わる」

          以前偶然アマナさんのこの記事を読んで、それ以来、撮り手として相手に伝わる写真てなんだろうとずっと考えている。 伝えるではなく伝わる。 写真をネット上なり展示なりで公表することは、これは読み手に伝える行為。 けれどもそれが相手に伝わるかどうか。 一方的な主義・主張、勿論これはこれで構わないし、我が道を進むことに何ら問題はない。 しかしここで相手が共感、共鳴、あるいは何らかの感情を惹起するか、揺さぶることができるか。 ここは撮り手として一つの大きな分岐点だと常々思って

          「伝える」と「伝わる」

          個人的な写真の行方

          世間的にストリート写真は寄りも引きもカラーもモノクロも出尽くし、アレ・ブレ・ボケ、リフレクション、フラッシュ撮影等の表現手法等も一巡し、さてこれからの表現手法は。 よりシリアスなもの。ファニーショット。ニューカラー。ブレッソン的決定的瞬間。あるいはアンチクライマックス。 それも出尽くしている。 けれどもストリート写真は永遠だ。 何故ならば、そこに生身の人間が今、存在しているから。 街が今、存在しているから。 そこに今、空気があるから。 それは今、この時代でしかで

          個人的な写真の行方

          雪の日

          昨日東京は四年ぶりの大雪。 この日を撮らずにどうするかという気持ちだったのだけど、生憎の夜勤明け。思うようにフットワークがうまくいかず、おまけに外付けフラッシュを忘れるという痛恨のミス。内蔵フラッシュで対応したけれど、もっといけたんじゃないかと思っている。 ただそれでも数枚は撮れたか。 半ば寒さと眠気で朦朧としていたのだけど、撮影しないよりはまし。 そして、なかなか至近距離は覚悟も必要なので、本日はぐったり。 ただなんというか、商業写真家とは違い、これが特に誰かに頼

          真剣に立ち向かうということ

          どのようなことでも、相手が真剣なら、こちらもそれ相応に対応すると思う。 その反対に、こちらが適当だったり、いやいややっていたりすれば、それも相手に伝わり、その程度の対応しかされない。 例えばビジネスで、適当な営業が来たら、門前払いかやはり適当にあしらって商談は成立しませんよね。それと同じ。 本日はポートレートの撮影で事前にモデルさんとは約束はしていた。 約束の時間通りに彼女は来て、ちょっと午前中は歯医者に行っていてまだ少し麻酔が残ってる程度のことは言っていたけれど、そ

          真剣に立ち向かうということ

          LensCultureでのシリーズについて

          Model : Oto Takeuchi 昨年のレンズカルチャーのストリートコンペ、これは一つの賭けだった。 というのも、通常キャンディッドとセットアップショット(ここではポートレート)はまず組み合わせない。 過去にこの組み合わせで提出して殆どのコンペでは通用しなかった。 それでもあえてこの組み合わせでいこうと思ったのは、昨年撮影していたものの殆どがこの二つのジャンルで、ともに東京、渋谷の自分なりの解釈として成立すると思ったから。 Model:Carin なの

          LensCultureでのシリーズについて

          ちょっとびっくりしたことがあります。 noteはどんな人たちが書いてるのだろうと思って少し徘徊してみたのですが、フォロワー数が数千人とかいる方でも、内容がアドラーの心理学を丸パクリの方とかいるんですね。 ちょっと反面教師にして、そういった場合はきちんと引用して書くようにします。

          ちょっとびっくりしたことがあります。 noteはどんな人たちが書いてるのだろうと思って少し徘徊してみたのですが、フォロワー数が数千人とかいる方でも、内容がアドラーの心理学を丸パクリの方とかいるんですね。 ちょっと反面教師にして、そういった場合はきちんと引用して書くようにします。