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切れ端

竜巻が巻き上げた
地上のかけらから
零れ落ちた
名もなき涙一滴
 
蒸発しては
虹色に染まる
朝焼けの詩となり
 
誰かの
深呼吸の
奥の方
命へ変わる
 
いくらでも
しなやかに
何度でも
何度でも……
 
成層圏にて
捧げ飾る
輪廻の切れ端

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