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荒野を歩く

僕のせいじゃないと
遠くにしたはずの時間
積み重ねたものが
何色であったとしても
生きているから
お前のせいだろう
 
死んだつもりになって
夢を見ていた
大地から離れた
風に吹かれた
時間は平等に
時に無慈悲に
流れていくものだ
 
遠くを見ていた
あの日の続きから
混沌は生まれて
そのまま
胸いっぱいに広がって
飲み込まれた
お前は
理由はどうあれ
また浮かび上がってきた
すべてが
生きる形をするまで
もう少しかかるだろう
 
でも
それがお前に
与えられたすべてだから
むしり取って
食らいながら
この荒野を
どこまでも歩いていけ
 

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