見出し画像

天国に一番近い日

行き詰まりの崖の上から
見上げた空は
透き通るように青く

僕の魂をそのまま
天に返しても
いいとさえ思えて
何だ妙に切なかった

天高く
白い雲のような
大鷹が一羽
太陽を横切り
影が僕をかすめ取っていく

そしてそのまま
崖の下の方へと

死にたかった
僕とともに
小さく消えていった

この記事が参加している募集

スキしてみて

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?