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JAZZ個人的10選

20歳くらいの時に少し背伸びをして、それまで好んで聴いていた洋楽ロックや邦楽ロックとは別に、JAZZというジャンルを聞いてみようと思い適当なコンピレーションアルバムを買ってみました。やっぱり大人びた、洒落たサウンドに少しハイクラスな空気がそうでもない部屋を彩って、浸ってみたりしていました。まあJAZZばかり聴く人生でもなかったのですが、それから10年近くたってディアゴスティーニという通販の会社がJAZZの定期購読をやっていてJAZZを久しぶりにちゃんと聞きたかったからそれから2週間に一度の定期購読を160枚のCDを買いそろえるまで続けて、ちょっとしたJAZZ通みたいにしていろいろといい音楽に出会えて本当に良かったと思います。まあ本当のマニアの人からしたら大したことないのかもしれませんが。そんなJAZZ歴の僕が好きなJAZZの曲をまた例のごとく10曲紹介していきたいと思います。ではどうぞ。

My Funny Valentine / Miles Davis
イントロのピアノのフレーズから痺れるマイルスのトランペット。もうこれで、決まりですね。JAZZの良さはロックとかと違って、夜にひとりで癒されたい時にピッタリと寄り添ってくれる、そんな感じが好きです。部屋の明かりを消してその音だけに耳を傾ける、贅沢な時間が最高です。


Say It / John Coltrane
これは本当に最高のバラードだと思います。とろけるしかないコルトレーン節に酔わされまくりな至高の時間を堪能あれ、としか言えないです。音楽って本当に万人に平等に降り注ぎますね。天啓みたいに光が音を纏って。


Everything Happens To Me / Chet Baker
この人、格好いいんですよ。ジェームス・ディーンみたいで。トランペットもマイルス・デイビスとはまた違った儚さ、若さみたいな青春の黄昏感みたいなのが良くて。で、歌声もそのまま楽器みたいな儚げなトランペットの延長みたいでこれまたいいんです。かなり好きなアーティストの一人ですね。


Stardust / Paul Desmond
アルトサックスが颯爽と煌びやかに夜の街を歩いていくような、洒落た雰囲気のままどこまでも連れて行ってくれる、そんな夢見心地な一曲です。JAZZ聴いていると本当に大人になったような気がしますが、実際はそんなことはないんですけどね。でも夢見ることは出来るから夢の中にしばらくいさせて欲しいです。


My Favorite Things / John Coltrane
13分もあるとても長い曲なんですが、もっと聴いていたいと思わせる屈指の名曲だと思います。力強さ、アレンジ、テクニックすべてが奇跡的に融合してこの長い曲を飽きさせない至福の時間に変えてしまっているコルトレーンは本当に凄い才能の持ち主だと思います。


Arrivée Des Camionneurs / Michel Legrand
フランス人なんですね、この人。題名もフランス語ですし。それよりもこの曲はかなり有名でおしゃれな高級車のCMとかにも使われていた記憶があるので、知っている人も多いかと思います。こういうのもJAZZっていうんですね、幅広いなあ。


A Tear For Crystal / David Sanborn
個人的に好きなJAZZのジャンル、フュージョンから。80年代の音楽は洋楽、邦楽問わず大好きなんですが、JAZZになるとこのフュージョンですね。バラードの大名曲だと思います。夏のクーラーの効いた部屋で流すと最高に心地よい癒しのひと時が訪れると思います。


I Wish I Knew / Zoot Sims
一番好きなJAZZの曲かもしれません。最高級のリゾートホテルで人生の成功を祝う夜のパーティーの後でひとりひっそりと部屋で聴いている、そんな情景を思い浮かべます。そうなるといいなあ、と願いながら今夜も眠るとしますか。


What's New / Jackie McLean
冒頭で紹介した初めて買ったJAZZのコンピレーションアルバムの一曲目に入っていた曲で、僕がJAZZ好きになった記念の一曲です。この曲と20歳の時に出会っていなかったら、ここまでJAZZを聞いていたか分からないです。今でも一番好きな曲の一つですね。王道JAZZの良さが詰まった入門編としては最適な一曲かもです。


Flamenco Sketches / Miles Davis
最後はやっぱりJAZZの帝王マイルス・デイヴィスから。彼の、いやJAZZ史上最高の名盤と言われる「Kind Of Blue」からの一曲でこの10選を締めくくりたいと思います。このアルバムの最後の曲でもう一個この曲のオルタナティブテイクが最後に入っているんですが、同じ曲だけど、似ているけど続けて聞いても違和感ないくらい、この曲をずっと聴いていたい、そう思わせる名曲ですね。言葉はもうこれ以上見つかりません。聞いてください、どうぞ。


以上で「JAZZ個人的10選」を終わります。いい音楽は本当にジャンルを問わず存在して、それに出会った時の幸福感は何物にも代えがたいですね。暗い詩ばかり書くような人生送っていますが、こうやってしんどいことを忘れさせる、万人に共通して浸れる良さがこのJAZZにはあると思います。食わず嫌いするのは本当にもったいないと思うので、良かったらいろいろと聴いていってみてください。ではまた何かの10選で。

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