前回は支配人として着任したiva溝の口でのエピソードをお伝えしました。
今回はそのクラブが買収された時のことについて、お話をしたいと思います。

M&A

iva溝の口は、2014年の春にライフウェルというフィットネス企業に買収されます。
ivaを運営している会社本体の広告事業の業績改善のため、所謂選択と集中によって、フィットネス事業を切り離したわけです。
手前味噌ながら、ivaの利益率は高くて、業績は良かったんですよ!
でも、利益のでている事業だからこそ、売却しやすいわけです。
少しでも高く買い取ってもらい、その売却益で本体の事業を立て直そうという目論見で企業の事業切り離しをするというのは、よくある話です。

買収する側のライフウェルは、ワウディ(長らく業界にいらっしゃる方はご存じだと思います)が再起して立ち上がった会社で、また店舗展開を始めようとしていたところだったので、両者の思惑が一致した形となったわけです。

僕は、ライフウェルのフィロソフィーやビジョンに共感したので、ライフウェルの社員として移籍させてもらいました。

ただ、支配人として切り盛りして結果を出していたクラブを、会社都合でスタッフごと簡単に売り飛ばされるというのは、なんともやりきれない気持ちになります。
この頃から僕は「多少キャリアアップをして役職がついても、一会社員である以上、自分の人生を生きていくことは難しい」と実感し始めます。

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新任マネージャーへ引継ぎ

溝の口の店舗が、正式に事業譲渡されたのは2014年の4月中旬でした。
そして、ライフウェルからやってきた社員がマネージャーとして溝の口店を仕切ることになったので、1ヶ月半に渡ってその彼に引き継ぎをしました。
ぶっちゃけるとですね、この期間はずっとモヤモヤしていました。。
たった1年半という短い間でしたが、僕にとっては初めて支配人をやらせてもらった思い入れのあるクラブだったから・・・。
その、なんていうんですかね、どうせ引き継ぐなら、もっと優秀な人に引き継ぎたかったというか。。
「この人には敵わないから仕方ないな」って思いたかった。
積み上げてきたものが、こうやって崩されていくんだというなんとも言えない気持ちになりました。
(これでもかなりぼやかして言っているつもり。笑)

だけど、僕らは「買収された側」ですから、ここで変に尖って抵抗勢力みたいに思われるのも癪だったので、色々堪えながら引き継ぎました。

次回予告

そして僕は6月からライフウェルの旗艦店である、相模大野店に異動となりました。
次回は、その相模大野に在籍していた時のことについてお話をしたいと思います。
今回も最後までお読みくだささり、ありがとうございました。

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