前回は、BODYCOMBATとBODYPUMPの引退と、その急変した環境に伴って芽生えた想いについてお話をしました。
今回は、その次の異動先での出来事についてお伝えしたいと思います。

買収された店舗の支配人が 買収する側の責任者へ

ときわ台の店舗もなんとかオープンして軌道に乗り始めた頃、また僕に辞令が出ました。

新宿御苑にあるスポーツクラブを買い取り、体幹トレーニングに特化したスタジオに改装して直営店としてオープンすることが決まり、僕はマネージャーとして異動することになりました。

その新宿御苑の新店は、2015年の5月にオープンすることになったのですが、4月までは前身のスポーツクラブが営業していて、その会社からライフウェルへ転籍を希望するスタッフがいた場合は、僕が選別して採用不採用の判断しなければなりませんでした。
そのクラブのスタッフたちとコミュニケーションをとり、ライフウェルのスタッフとして働く意思があるかどうかといった確認と、その意思表示をしてくれた人の人格と能力を見極めるために、僕は4月から前身のクラブにスタッフとして彼らと同じユニフォームを着て入り込みました。

1年前に買収されたクラブの支配人だった僕は、今度は買収する側の責任者として乗り込んでいったわけです。
そして、現地のスタッフを選別するというのが最初の仕事でした。

そこは歴史あるクラブでしたが、ダウントレンドで身売りする状態でしたから、働くスタッフも、新店に招いたとしてもモチベートするのが難しい人ばかりでした。
2人だけ採用しましたが、それだけではスタッフが足りないので、社長へ相談したところ、新規採用と、僕が引っ張ってこられそうな良い人材がいたら採用していいという決裁権をもらえたので、僕は求人広告を出してスタッフ募集をしつつ、前職や前々職で転職を考えているスタッフに声をかけて採用しました。

そしてこの新業態は、体幹トレーニングに特化したスタジオ業態、「タイカンズ新宿御苑」として産声を上げます。
オープン前のプレスリリースから始まり、業界誌や各媒体の取材を受けたり、また「NHKおはよう日本」で生中継で紹介されたりと、メディアへ露出し、業界でも一時注目を集め、さまざまな人が見学にいらっしゃいました。

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とはいえ、初期集客には苦戦し、投資回収までにはかなり時間がかかる見通しでした。

突然の退職

タイカンズがオープンして5ヶ月ほど経ったある日、どうしても、どうしても納得できないことが起きて、僕はそのままライフウェルを退職しました。
詳しい内容はここでは書けませんが。笑
事が起きたその日に「じゃあ辞めます」とその場で意思表示をしました。
いい歳をした大人が、次の仕事も決めないで突然退職したわけです。
僕が引っ張ってきたスタッフや、お世話になった方々には申し訳ないことをしましたが、それでも理解してくださった方も多く、この急に辞めてしまった会社の多くの関係者とは、今も良好な関係です。

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次回予告

ライフウェルを退職したこの時、僕は既に独立を考えていました。
次回は、その後の経緯についてお話をしたいと思います。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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