見出し画像

ストレングスファインダー

『ストレングスファインダー』という代物をご存じでしょうか。一言でいえば、「有料版・自分の強み診断」。無料でいくらでも性格診断ができるこのご時世、「有料か…どうなんだろう」と思っていたのだけれど、とうとう購入に至ってみた。

今さっき、ぽちぽちとアンケートに回答してみたところ、私には共感力や問題回復力があるらしい。全体的に人の立場に立って物事を考えることが得意、人の幸せはあなたの幸せ、そんな風に考えられるあなたは素晴らしい。さすがストレングスファインダーとだけあって、上位5つの資質に関して激褒めしてくれる。気分は悪くない。

でも正直な反応としては、「それは知ってるな?」という気持ちだった。もっと奇想天外な、「へえ、自分ってこんな特徴、そういえばあるな!」というものを無意識に探していたのかもしれない。

そう思って、試しに他の資質―例えば責任感だとか、アイデア力だとかを読んでみると、あら不思議。「ちょっとは当てはまるけれど、確かに完全に当てはまるというわけではないなあ」と思う。そして、「確かにこれは自分にはないものだし、合わないなあ」とも思ってしまう。

つまり、私はやっぱり私にしかなれないのか。

ふっとそんな言葉が浮かんでくる。確かに、アイデア力だとか収集心だとか、「あこがれだなあ」とぼんやり思うものはあっても、私はそのプラスの部分しか見ることが出来ていない。でも、それに付随して起こるマイナスの部分を、実際私は持ち耐える気がしない。

「共感力」という強みに対しては、感謝するときも自分らしさを感じる時もあれば、こんな自分が嫌だ!と思うこともある。でも、その両方を実際のところ上手く飼いならせている気がする。さすが長年付き合っているだけあるし、これからもその強みをいい方向に持っていってあげたいなあ、と思う。

それにしても、共感力を活かすって、どういうことなんでしょう。具体的に「この職業が向いている」とか、「こういう人と一緒に居たらいい」というわけではなさそうだ。いろんなところで発揮させてあげた方が、この強みは輝いてくれる気がする。

強みが見つかっただけでは何も起こらないみたいなのは当たり前だけれど、まずはそれらを上手く愛しながら生きていけたらいいかな。これからも末永くよろしく、私の強みたち。


サポートしていただいたお金は、ささやかな祝福としてほくほくと本を買うのに使わせていただきます。ほくほく。