きかせて


そういえばここ20年くらい家の前はずっと公園だ。

高知県の実家の真ん前は遊具がないタイプのちょっと手狭な公園だ。遊べるのはせいぜい一組だ。2つのグループが別々に遊んだりすることは到底できない。オピニオンリーダーのやりたいことをやる。鬼ごっこも無理だろう。ちょっとしたボール遊びかなわとびかな。たまに大人たちで、周囲の溝を清掃した後で町内会の集会が行われたりする。春には桜が満開になる。住宅街のどん詰まり、交通量はほとんどなく2時間に1台くらいしか車が通らないため、子供たちだけでここにきているようだ。

半年ほど前に山形県へ引っ越したが、そのアパートの前はまた公園だった。すべり台、うんてい、ブランコ、砂場、そしてキャッチボールが2組はできるくらいのスペース。春には桜が満開だった。今は紅葉が進み赤く染まっている。冬は雪が積もったりするのだろうか?四方は道路なので、親が同伴している子供たちが多い。中学生~高校生くらいの球児が素振りしてたりもする。

そのどちらにおいても共通しているのが、当然っちゃあ当然であるが子供たちが”夢中である”こと。自分は根暗な人間なので、休みの日は家で過ごしていることがほとんどだ。たまに外に目をやるといつも子供たちが遊んでいる。同じ子かどうか区別はつかない。でもいつも子供たちはいて、どの子も夢中だ。

共通点はいくつもある。「ずっと楽しそう」「遊具、ツールがなくても満喫している」「声が自然と大きくなっている」「ルールが自然と決まっていく」「リフレッシュタイムいらないの?ってくらいぶっつづけで行われる」「時間が来たらスムーズに帰る」シンプルでいて身に覚えのあるラインナップである。そういえば自分もそうだった。

書きながら思ったけど、これら”夢中である”子供たちの状態、その共通点って仕事でこうなってたら最強だよな、という状態である。こんなサラリーマンでありたい。

「ずっと楽しそう」に仕事してる。

「ツールがなくても」やり方を考えて満喫して取り組める。

「声が自然と大きくなっている」、…、これはまあどっちでもいい。オフィス内では普通のトーンでいい。まあ熱量の有無の判断基準にはなるか?

何か現状と合わない状態に陥っても「ルールが自然と決まっていく」

「リフレッシュタイムいらないの?ってくらいぶっつづけで行われる」位集中できるのはいいことだろう。現実にはとったほうがいいけど。

「時間が来たらスムーズに帰る」これが今一番あこがれる。

子供の遊んでいる様から、物事への取り組みの原点を思い返す。別にサラリーマンになりたかったわけではない。が、今やサラリーマンだ。何らかの仕事はやっていきたい。やっていくなら楽しくやりたい。今の仕事、割と本られることも多かったし楽しいとは思っている。だからこそこれは取り入れるっていうか思い返していくことが有効なのではないか?突発事項が多すぎて日々の仕事が終わらず進まないなら、突発事項も盛り込んだらいいじゃん。

サラリーマン稼業と同じく、このnoteもそうだ。登録して多くの人に響く文章を書いてみたいと思っていたけど、日々の忙しさにかまけてずっと放置していた。書くことは好きだ。夢中になって時間が結構経っている。過去、読んでもらった人から感想言われたら自分の芯が震えるほどうれしかった。今これを書き始めて50分くらい経っているが、そこを加味したら毎日だって書けるんじゃない?センスいいと思われたいみたいないらんピースを持ってくるから形がゆがむのだ。

今日がちょうど月初め、まずは1か月やってみようよとしゃべったこともない子供たちを眺めながら、これからもしゃべることのない子供たちから教えられるのだった。


#子どもに教えられたこと #きかせて #BRIANSHINSEKAI