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教育のはしくれ

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塾産業の中で教育などと偉そうには言いませんが、父親として息子たちと向き合ってきた一人としての体験と意見。時代的に早すぎた「イクメン」としての背景から、言葉を零してみます。
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2023年8月の記事一覧

『教えることの復権』(大村はま・苅谷剛彦・苅谷夏子・ちくま新書399)

『教えることの復権』(大村はま・苅谷剛彦・苅谷夏子・ちくま新書399)

生涯国語教師、と読んでよいだろうか。そして、国語教育に対して、最も大きな仕事をした、と私は思っている。時に型破りとも呼ばれ、あるいは最高の技術と信奉され、他人の評価はいろいろに変わるけれども、2005年に亡くなってから後、果たしてその国語教育はどのようにいま活かされているのだろうか。
 
本書の共著者といえる苅谷夫妻は、共に国語教育に関わっている。特に、苅谷夏子氏は、大村はまのかつての直接の教え子

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