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聖書と信

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聖書はひとを生かすもの、という思いこみだけで、お薦めします。信仰というと引かれそうですが、信頼などの信として、ひとや世界を大切にする思いが、少しでも重なったらステキだな、と思いつ…
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2022年7月の記事一覧

神を礼拝すること

神を礼拝すること

それは、ひとつの儀式である。でも、何故儀式をするのか。ひとは、自分だけを頼りには生きていけないからである。神のことを「主」と呼ぶのは、昔の文化かもしれないが、奴隷が主人を呼ぶのと同様である。主人の命令には、従わねばならない。そうしなければ、自分が生きていくことはできない。自分の役割は、そこにあるだけである。もちろん、すべてが主人の命令の通りにしか行動できないとか、考えることができないとかいうわけで

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命を与えた説教

命を与えた説教

すばらしい説教、というものが、いまはウェブ環境から受けられる。これはたいへんうれしい。ありがたい。命ある礼拝説教で、生きる力を受けることができる。なんという恵みだろうか。
 
ある人が、その説教を聞いた感想を届けてくれた。部分的に、ご紹介してみよう。
 
ずっと、辛い状態が続いている。仕事の上でも、教会環境の上でも、その他具体的に挙げれば枚挙に暇がないほどに、辛いことに包まれている。とくにこの一週

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救いの体験

救いの体験

妻が、新しい教会で転入会の「証詞」をしたとき、何人かの人から珍しがられたのだという。「そんなはっきりとした救いの経験があるなんて……」のように。私もたぶんそう見られたのだろう。というのは、その教会で、自分はこんなところから救われたのだ、という話を聞く機会が、あまりないからだ。
 
例外はもちろんある。ある人は、自分の若いときの体験談をきちんと話す。いまでも若いうちだが、一人の牧師である。この人は、

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チャールズ・ハッドン・スポルジョン

チャールズ・ハッドン・スポルジョン

2022年の半ばを迎えたが、私は例年元日から、黙想用の本を決めて一年間続けるようにしている。自分の思いつきを中心としてはいけない、という戒めからであるが、それ以上に、すぐれた先人の黙想に従ってみるということの意義を、重視するからだ。
 
最近は、加藤常昭先生のものも何年か続けたが、今年からは懐かしいC.H.スポルジョンの『朝ごとに夕ごとに』を見つけて、それを読んでいる。一日ふたつなので、慣れるまで

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