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哲学のかけら

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哲学も少しはかじっています。なにもそんなこと考えなくてもいいんじゃない、と言われるところも、でもさ、と考えてみる、それが哲学。独断と懐疑に終わらずに常に自分の至らなさを認めるあた…
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2022年8月の記事一覧

聖書の語の捉え方についての一案

聖書の語の捉え方についての一案

聖書の中で、「信仰」や「信頼」などと訳されている「ピスティス」が、最新の聖書では「真実」とも訳されて、議論を呼んでいる。
 
どだい言語が違えば、指している概念も異なる。『ことばと文化』(鈴木孝夫)が、「lip」という英語が「唇」ではなく、lipからは毛が生えるのだ、と説いたのは非常に説得力があり、印象的だった。その概念が包摂しているものが、ぴったり重なるということは、あまり期待できないのである。

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