♬好きな曲「もくまおう / Cocco」


Coccoのお別れにちなんだ曲つながりで、「もくまおう」を選曲。

「もう別れた方がいいな」と決断した時の私のテーマソングになってます。

前回の「風化風葬」も共感ポイントが満載だけど、やっぱりこの曲が一番感情移入する。


あなたはいい 愛されてるから
大きな樹には 小鳥が集う
できるだけ 普通に歩いた
進むべき道は 目の前に広がるから

たくさん考えて悩んだ後に、私はどうするべきか、どこへ行くべきかという答えを出す。私が愛さなくても、私が離れても大丈夫だよねって思う。私が進むべき道はもう分かっていて、後ろ髪を引かれることがあっても、ちゃんとその道に進むために、惨めな気持ちにならないように、普通に、本人にも周りにも悟られないように平気なふりをする。


歌い出しのこの部分でもグッと共感するけど、やっぱりサビは特に共感する。何種類かあるけど、どれも好き。

あなたに見せたいもの
ひとり集めて 背負った
私が見たかったのは
肩越しに見える未来

「今度はあそこに行きたいな」
「次はこういうことしたいな」
「こんなこと言ってあげたいな」
といろいろ考えて、約束して一緒に楽しみにしたり、ちょっと驚かせてあげたりする。相手が喜んでくれると、自分も幸せになるし、「じゃあ次は…」と幸せがつながっていく。

好きな人とぎゅっとハグするのが落ち着くし、本当に肩越しに未来が見えそうで好きなんだけど、もうそれもできなくなると思うと、次の約束とか未来が閉ざされるんだと悟る。「見たかったのにな」となる。

相手が別れを望んでいないなら、見たい未来を見たらいい。その未来を形にしていけばいい。

でも、よくよく考えて、冷静になって出した結論だ。これからも楽しいことだけが起こるわけじゃない。長い目で見て苦しさがエスカレートするなら、やっぱり離れないといけない。


あなたを縛っていた
すべて解いて 気づいた
溢れて止まらないのは
長い長い夜の祈り
譲れない光は この手にあるよ

楽しさも幸せも与えてくれた人のことを、すぐに手放せるわけもない。簡単に諦めるなんてできない。だから、喧嘩して突き放しても、相手が本当に諦めそうになったら手を差し伸べて引き留めてしまう。でもまた不満があれば離れようとする。

そんなことを繰り返して自分の元を離れないようにしてしまうから、ここの歌詞が響く。無理に私に縛り付けてたんだと。苦しめてたんだと。

同時に、離れると決めても私の好きな気持ちがなくなるわけでもない。本音は、私が幸せにしてあげられるならそうしてあげたい。その気持ちは変わらない。でもきっと私はそうしてあげられない。相手には幸せになってもらいたい。その相手が私じゃなくても。そうずっと願ってしまう。

別れるとしても、それまでの時間を否定することは絶対にない。「出会わなければよかった」とか「楽しかったことなんてない」とは思わない。


そして私にとっての最大の共感ポイントがここ。

あなたにあげたいもの
ひとり集めて 背負った
私が欲しかったのは
あなたを守る力

「あなたを守る力」のところがたまらなく共感して、泣けてくることがある。

自分が強い人間だとも相手より余裕がある人間だとも思わないし、もしかしたら「守る」以外にぴったりの言葉があるのかもしれない。

でも、「私があなたを幸せにしてあげたい」「本当の愛を共有したい」「あなたの人生の一部になって、満足させてあげたい」という想いがある。自分にそんな力があるかどうかも分からないし、相手を何から守るのかも分からないけど、そんなことを思う。

だから、最後までその思いを貫けないことが悔しくて感情移入してしまう。自分の不甲斐なさやもどかしさを感じてしまう。


そして最後。

変わっていくわたしを 笑ってもいい
変わらない想いを 覚えていて

相手からしたら、「冷めたんだ」「もう好きでいてくれてないんだ」と、私が変わったように見えて、責められたりする。でも、そんなことはほとんどない。好きな想いは変わらないし、大事だから傷つけたくなくて、別れるという選択をする。

一方的に連絡手段を絶って、そのままおしまいということは基本的にはせず、自分の考えと決断が変わらないことを話して、理解してもらう。そこで腹を割って話して、誤解がなくなって仲直りすることもあるけど、喧嘩を繰り返して見極めた後の決断は、たいていひっくり返ることはない。


最近の記事でも喧嘩は必要だとよく書いていて、それは変わらないけど、もっと自分の考えや不満を、早い段階で、相手が納得できる伝え方ができたらいいんだけどな。

嫌いになって別れる方が楽なのかもしれない。

でも、嫌われて憎まれて別れるほどの勇気がないし、嫌な思い出として残すのも避けたい。わがままな考えかもしれない。


どんな時でもこの歌詞には共感するけど、実体験で共感することはもう起こらなくてもいいんだけどな。



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