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「自分が必要とされていないこと以上の恐怖はない」

自分が必要とされていないこと以上の恐怖はない

「林修の初耳学」


俳優の小栗旬さんの回のインタビューで出てきた言葉です。

『GTO』に出演して以来、なかなか仕事のオファーがなく、引退も考えるほどだったという。そのエピソードを話している時に出てきた言葉。

小栗さんは、必要とされない恐怖を知っているから、今もストイックな役作りを当たり前にこなしているらしい。実力をつけるために勉強熱心でもあり、先輩から学んで、後輩を可愛がるらしい。つい、その演技に見入ってしまうのは、苦しさを乗り越えてきた人だからだろうな。


人気商売の俳優業は、必要とされなければ仕事ができない。オファーが少ないとスケジュール帳が白くなっていくのが嫌でも分かるんだろう。しかも、一度人気が出たからといって、それが持続するとも限らない。

実力も必要だし、運も必要だし、精神力も必要な、大変な仕事だと思う。




「誰からも必要とされない恐怖」は、俳優業に限らず、誰にでも言える。

学校で「自由にグループになって」と先生に言われて、どこのグループにも入れないと、恥ずかしいし、悲しい。

みんなで遊びに行く計画を立てている時に、自分だけ呼ばれないと凹む。

就活で不採用が続くと、「自分は社会から必要とされていない」と自分の存在価値を全否定したくなる。

婚活でマッチングがうまくいかなかったり、ずっと彼氏彼女ができないと、「自分は誰からも愛されない」と自分の人間性を全否定したくなる。

当然、いじめや虐待を受けている子どもは、「必要とされてない」という恐怖を通り越して、生きる気力を失うこともあるだろう。


仕事でも、「必要とされていない」と感じる場面はあると思う。

自分も参加しているプロジェクトのミーティングに呼ばれなかったり、どのプロジェクトにも参加させてもらえなかったり、簡単な仕事しか任せてもらえなかったりすると、「必要とされていない」と感じてしまう。

人によっては、「責任ある仕事が回ってこなくて、楽できるし、ラッキー」と思う人もいるかもしれないけど、私なら、ずっと軽い仕事しかさせてもらえないと、役立たずと思われてるんじゃないかと不安になるし、そのチームの「仲間」になれていない気がして、自分の存在意義を疑ってしまう。

だからといって、頼まれてもいないのに自分からどんどん仕事を拾っても、チームの一員に加われているとは限らず、ただただ都合よく使われてしまっているだけかもしれないので、安心できる状態ではない。


仕事は、若いうちは特に人生の大半を占めるわけで、「誰でもいいから」ではなく、「あなたがやった方がうまくいくから」とか「あなたじゃないと務まらないから」といって任せてもらえる方が、やっぱり嬉しい。

給料という対価ももらってるんだから、ちょっとでも仕事に貢献できる方がやりがいがある。やりがいがある方がモチベーションが上がるし、堂々としていられる。人づきあいも広がるし、人生楽しいと思う。

「仕事はできるだけ楽できた方がいいし、周りにどう思われたっていい。家庭が最優先。」という考えもあるし、「もっと必要とされたい。名を馳せたい。昇進したい。」という考えもあるから、どの程度の考えが正しいということはないんだけどね。


私は、私にとって心地よい程度に周りに求められるスキルと人間性を身につけたいな。そのためには努力も必要だね。




小栗さんの出演作、「花より男子」も好きだし、「リッチマン・プアウーマン」も好きだったなぁ。

これからもどんどんいろんな作品でお目にかかりたいものです。




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