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「昔の自分がいるからこそ今の自分がいる。全部が自分の履歴書。」

昔の自分がいるからこそ今の自分がいる、それは決して忘れてはいけない。全部が自分の足跡で、全部が自分の履歴書なので、その自分を抱きしめながら生きたいと思っています。そこには多くの人の力があり、まずは感謝を忘れずに生きていくことが大事ですね。
(中略)
あと思うのは、プロに徹するためには緩める瞬間も必要かなって。甘えたり人に頼ったり、そんな瞬間も人生には大事じゃないかと思います。
   内田有紀(女優)

ORICON NEWS


まったく違う世界で生きているけど、一歩先の人生を歩む同性の先輩として、目が離せなくなっている女優さんの1人です。


芸能界をお休みされる前の活躍は、実はあまり存じ上げない。男子に人気があったのを少し覚えているくらい。

それが、芸能界に復帰してからのオーラには目を奪われる。

失礼な言い方になっていないといいけど、いい具合に肩に力が入ってなくて、かっこよくて、とても優しい空気を醸し出している。

余裕があるというか、ゆとりがあるというか。


そういう余裕のあるかっこよさは、なぜか男性にしかない魅力だと思っていた。本当に理由が見当たらないけど、それが「大人の男性」「男の色気」だと思い込んでいた。


でも、女性にもその魅力が持てるんだ。

私がぼんやりと目指していた「かっこいい女性」や「クールな女性」は、この「余裕のある女性」のような気がする。


内田有紀さんのかっこよさは、若い頃からの経験で培われたものなんだろう。多忙を極め、人間らしくない生き方をしていた時期があり、気持ちをいったんリセットして、また戻ってきた。

輝かしい場所でがむしゃらに働いてきて、芸能界を離れるというのは大きな選択だっただろうし、さらにその芸能界に戻るというのも、大きな決断だったかもしれない。

芸能界のように世間の目にさらされる環境であれば、なおさら強い心が必要だったんじゃないかと推測する。

でも、そういう過去をすべてひっくるめて、「今」ができあがっている。

がむしゃらに駆け抜けてきた経験もあるから、緩めることの大切さも身をもって知っているし、それまでの経験や感情が心のゆとりにつながっているんだろうな。


「女優だから」「芸能人だから」ではなく、一般人である私も、心に余裕を持った人間になることはできるはず。

ゆとりのある「かっこいい女性」になりたい。


キリっとした姿勢や、てきぱきとした動き、ハキハキとした話し方を心がけたら、「かっこいい女性」になれると思ってた。

それもかっこよさにつながるけど、それでは堅いだけになってしまう。

服でいうと、堅いだけの素材で動きにくく、カチッとしすぎて窮屈な感じ。肩の力が入ってしまい、表情も硬くなるし、周りにも近寄りがたいイメージを与えてしまう。

私が着たいのは、とろみのある服。ちゃんとしてるのに、やわらかい素材で、自分も動きやすい。周りにとっても安心感を与えるイメージ。

纏っている空気感がやわらかく、表情にもメリハリがあって、話しかけるとにっこり笑顔で接してくれる。そんな、余裕のある、かっこいい女性。


かっこよくて、憧れることのできる人がいるのは幸せなことだな。


自分の過去をすべて胸を張って語れるわけではないけど、「すべてが自分の履歴書」とありのままに受け入れられるようになったら、自分の心にゆとりが生まれているんだろうな。



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