アナ・ヴァーベックさん(第63回優勝)インタビュー Vol.7-1
動画審査を勝ち抜いた出演者がパフォーマンスを行い、観客審査によって優勝者が決まるコンペティション形式のミュージカルオーディションショー、スマッシュキャバレー。
2023年2月22日、第63回スマッシュキャバレーが開催された。テーマはコメディ。歌唱力だけでなく、演技力や自己プロデュース力も試される見どころ盛り沢山のステージとなった。今回はそんな中、優勝に輝いたドイツ出身のアナ・ヴァーベックさんにお話を伺った。
今回はその前編をお届けする。(後編はこちら♫)
Anna Overbeck(アナ・ヴァーベック)
ドイツ出身の26歳の歌手/女優。幼い頃から舞台への情熱があったので、クラシックの声楽を学び、いくつかの合唱団でクラシックミュージカルからシャンソン、ロック/ポップス、オペレッタ、ブルースまで経験。この経験から、「I'M SINGING FOR THE CRAZY ONES」というショーを書いた。2016-2020年ウィーン私立音楽芸術大学でミュージカルを学び、卒業後はドレスデンのゼンパーオーパー、レハール音楽祭、バーデン劇場で勤務した。
1:このステージのために決めた初来日
「今回の経験はとても良いスタートになりました」
ステージ上で個性を炸裂させる魅力的な出演者の方たちの中にあって、一際華やかな存在感を放っていたアナさん。インターネットでスマッシュキャバレーの存在を知り、なんとこのイベントに参加するために、ドイツから来日されたそうだ。
― 優勝おめでとうございます!
「(日本語で)ありがとうー!」
― 優勝が決まった瞬間のお気持ちはいかがでしたか?
「最初、名前が呼ばれた時は、自分がとても遠くにいるような感覚で、“何が起こったの!?”と感じましたが、とても嬉しかったです!今まで海外に行ったことは一度もなかったのですが、今月はこうして日本に来て、この後、ニューヨークにも行く予定なんです。そういう意味でも今回の経験はとても良いスタートになりました」
パフォーマンス前のMCによると、当初、スマッシュキャバレーはニューヨークのイベントだと思っていたが、よく調べる内に、開催地が東京であることに気づいて驚いたというアナさん。
応募の決め手は、なんとお母様によるタロットカード占いだったという。東京行きについて占ってもらったところ、出たカードは「Air」。このカードから、東京を訪れることは空気のように自然な流れだというメッセージを受け取って応募し、見事出演が決定。そして、初来日・初出演にして優勝を叶えた。
― 今回が初来日とのことですが、日本の印象はいかがですか?
「日本には良い方が多くて、特に、日本人の人との関わり方には感謝と謙虚さを感じました。それは日本ならではの文化だと思います。もちろん、ドイツにも良い方は沢山いますけれどね!」
歌声の力強さや、表情の豊かさもさることながら、アナさんのパフォーマンスで最も強く心に残ったのは、ステージ上に原色の花が咲いたかのようなビビッドな存在感である。そして、今回、来日の経緯を伺い、その溢れ出る情熱的なエネルギーの秘密は、好奇心や行動力を持ち、毎日を楽しむ彼女の生き方自体にあるのではないかと感じた。
★インタビュー後編(スマッシュキャバレー編Vol.7-2)はこちら♪
文章・企画構成:Tateko
写真:中山駿
通訳:西岡舞
協力:SMASH CABARET https://smashcabaret.com/
中目黒TRY
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