郷土芸能の活動再開を願って
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郷土芸能の活動再開を願って

 災害やコロナ禍の自粛制限による各地の祭りや催事の延期・中止、郷土芸能活動の披露の機会・コミュニケーションの場の減少、収入減によって活動の維持が困難になるなど、現状が長期化すればするほど、地域文化の担い手の活動休止や中断、モチベーション低下に至る可能性が高まります。
 そこで、活動を応援する仕組みとして、郷土芸能など地域文化に関連する商品購入を通じた興味関心の向上、売上金を活動資金に充ててもらうこと、イベント等を企画し出演機会を創出することを目的に、チケット付き【手拭-TENUGUI-】を企画、企画、郷土芸能を応援し続けてきた京屋染物店(岩手県一関市)とともに共同製作しました。

販売サイト 縦糸横糸のものづくり

https://tateyokoito.base.shop/

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なぜ東北には、これほどまでに郷土芸能が多いのか?  

何のために歌い、踊るのか?

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この”東北”という地で生きるため、強く祈り願った表現の形

 山谷が深く壮大な自然に囲まれた東北。東北人は大自然の恵みを享受して生きてきました。しかし、自然の摂理には抗えません。雪に閉ざされた長い冬、気温のあがらない冷たい夏、作物が実らず、蓄えられずに飢餓に苦しんできました。地震や津波が繰り返し集落を破壊しました。
 それでも人々は、知恵と力を結集して復興し、自然と共に生きることをやめませんでした。
 “人の生活”と“自然“は生きる上で切り離せないもの。だからこそ、自然に対して感謝を表すこと、平和に暮らせますようにと祈ることが重要でした。
 その表現の形の一つが、”郷土芸能”です。

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鹿踊 -ししの踊り-

 山に住まう鹿や猪、熊といった”しし”と呼ばれた獣たちを、狩猟して肉をいただき、その命に対する感謝と供養の祈りとして踊り始めたとも言われる、郷土芸能”鹿踊 -ししおどり-”。
 「しし踊り」と聞くと大抵の人は「獅子舞」をイメージするかもしれませんが、実は東日本の「しし踊り」は、山の獣”しし”をモチーフにした面をかぶって踊る芸能のことをさします。関東や東北南部には「猪のしし踊り」がありますし、青森には「熊のしし踊り」があります。そして岩手や宮城には「鹿のしし踊り=鹿踊」が多数伝わっています。東日本の山々には様々な獣がいて、それを糧に生活していた人たちがいたことを物語っているのでしょう。獣への感謝や供養の踊りはいつしか、自然がもたらす五穀への感謝や祈り、先人への供養へと変化し、今も大切に踊り継がれています。


岩手県全域に伝承されている”鹿踊 -ししおどり-”

 岩手県内には、山にも海にも”鹿踊”が伝わっています。地域ごとに伝承由来などが異なり、そのルーツは定かでありませんが、鎮魂供養・祖先供養・悪魔退散・五穀豊穣などを祈り願って、地域住民によって踊り継がれてきました。各地でオリジナルの踊りや歌があり、見た目もそれぞれで異なります。

○太鼓踊系鹿踊:鹿を模した面をかぶり、長く神聖な竹竿(ササラ)を背負い、太鼓を打ち鳴らしながら主に8名で踊る、岩手県南・宮城県北の鹿踊
○幕踊系鹿踊:山の獣の化身のような面をかぶり、体を覆う幕と髪をゆらし、太鼓や笛・手踊りの囃子にあわせ十数名で踊る、岩手県中央・北部の鹿踊

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 広大な岩手県域には多種多様な”鹿踊-ししおどり-”が伝承されています。
各地の自然環境や営みが反映された踊りや歌、独特な衣装。

そこに込められた意味や色・形・文様に注目し、その一部をリ・デザインしました。新たな視点を通して、郷土芸能”鹿踊”の新発見と興味関心につながることを願っています。

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“縫い目”に込められた意味とは?

 神仏の力で地の悪魔・疫病を祓い、清浄にし、生きる糧の豊穣を祈り願う芸能”鹿踊”。その独特な衣装のうち、上半身を覆う「前幕」は上下二枚を縫い目(ステッチ)で結び合わせて一枚の幕に仕立て、文様を染め抜いています。

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 縫い合わせた上が”陽”、下が”陰”を表すというそのかたちは、天と地、シシと人、人と人など、縫い目が結びつけ、生み出すものの姿を表しているかのようです。
 鹿踊の伝承が込められる縫い目(ステッチ)と、幕の柄であり不浄を吹き清める意味の”扇”を繋いだデザインとしました。
 日本の伝統柄で、同じかたちを繋ぐ柄は、永続的な幸福への願いが込められます。
 何気ないかたちに込められる、鹿踊の深い伝承のかけらを感じていただければ幸いです。

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鹿踊応援イベントの開催

【手拭-TENUGUI-】の売り上げの一部は、地域課題や災害によって活動が衰退している地域文化団体へ奉納させていただくほか、郷土芸能の出演・披露の機会を創出する企画に使用させていただきます。

●2021年10月下旬(予定)に「鹿踊応援イベント(仮称)」の開催を予定しています。
●本商品(手拭-TENUGUI-)が入場券となります。

●鹿踊の公演とワークショップ企画を検討しています。
   日程や会場など詳細については、各SNSにて発信してまいります。
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、中止・延期・内容変更の可能性がありますので、各SNSを適宜ご確認ください。

●縦糸横糸合同会社
Facebook : https://www.facebook.com/tateyokoito
Twitter : https://twitter.com/tateyokoitotk

●京屋染物店
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ありがとうございます!
東北の暮らしや文化に関わらせていただいています。 活動の中で興味あるものをテーマにゆらりつぶやいたり考えたり、 アイディアをカタチにしていけたらいいなぁと思っています。 Think Globally ,Act Locally.