今年の命を刈り取り土へ還す

画像1 今年はアサガオ、トマト、きゅうり、茄子、ししとう、たくさんの雑草がわんさか生えて元気いっぱいのジャングルになってくれた。この土を敷いた大きな鉢で春までの間に少しずつ土に還っていただく。
画像2 まだ生きてる命を刈り取り、鎌やハサミである程度ズタズタに切る。軍手は使わない。私は命をころすのだ。私の手が傷ついたとしても当然なのだ。素手でころして解体する。
画像3 ある程度たまったら、土の上に平らに広げる。
画像4 そして土を上からかける。土には分解者である虫や菌がたくさんいて命の限り有機物を土へ還す。
画像5 土の常在菌や虫達だけでも十分分解はできるが、気持ちだけ米糠とEM菌を混ぜた物をふりかけた。米糠はスーパービタミンと脂質の粉であり、EM菌は数十種類の発酵菌の培養液。本来もっと手間暇かければ分解も早いが、私の適当さが伺える。この中にはまだ他の虫達も生活している。このざっくりした作業だけでもどれだけころしたことか。きっちりやればそれだけしぬ者も多いと思う。全部土にならなくてもいい。来年も時間かけてゆっくり土になればいいと思う。
画像6 植物繊維→土、糠、EM菌→植物繊維→土、糠、EM菌とミルフィーユ状にする。
画像7 最後に土をかけて蓋をしておしまい。来年また虫、菌、植物達が生き続けてくれる事が一番大切。
画像8 刈り取った草花は可燃ゴミの日に出す事が一般的だと思う。しかし、私は以前ゴミ収集の仕事をして思った事がある。可燃ゴミを燃やした灰は最終処分場で地中深くに埋め立てられる。種子や卵や菌類を焼き尽くし、最後は地中深くに押し込められて日の目を見ない。それのどこがリサイクルなのだろうか?もちろん食料品や植物資材のみを受け入れて発酵させて堆肥にする施設もたくさんあるが、その手間の分、費用がかかるし、ビニールやプラスチックゴミ等混入したら堆肥として大問題になるため、分別がきちんとされている物に限られる。
画像9 できる範囲で手元で土に還す事が出来れば、来年は自分でアレンジした土でどんな生き物が育つか楽しみが益々増える。当たり前の事が当たり前にできなくなる前に経験できる事は幸せな事だと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?