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――龍仙島―― 夜の海岸に立ち上る火柱、その中から現れたのは赤熱の人型異形!その頭部が熱…
晴れてゆく視界の先には、泥と草花で出来た高い天井が見えた。ここはどこだろう。 綺麗な花だ…
「鶏卵の黄身。菜種油と大豆油。リンゴ酢。以上の素材が撹拌により乳化している…」 遠心分…
これまでのお話はこちら □ □ □ よく晴れた、土曜の昼下がりだった。 「明窓館の…高等…
「ランカー目指してるアンタの子供を負かして欲しい?」 「はい、一切の容赦なく、ギッタンギ…
青白い光を放つ楕円形のポータルからまろび出たメイジは、毛髪と肉の焦げた臭いを撒き散らしな…
1.今日の現場はヤクザの事務所だ 俺とサメハラ先輩は、赤鳥居――ビル二階分ほどの高さの――の前に立っていた。赤鳥居の上には、何故か木彫りの猿が置いてある。守り神か何かだろうか? その向こうには汚れた三階建てのビルが建っている。ここが今日の仕事現場になる。 「先輩、なんですかねこの赤鳥居は。なんでビルの前なんかに……」俺は赤鳥居の上を指差した。「それとあの猿も」 「くだらないこと考えてないで集中しろ。仕事だぞ」 先輩の声は鋭い。言葉の端々から殺気が漏れている。仕事モード
「おっさきー!」 「遅え!欠伸が出るぜ!」 アカネとトウヤの声を無視し、地盤沈下で荒れ果て…
銃声がした。目の前の怪物が破裂し、臓物が容赦なく俺に降りかかる。最悪だ。俺は列車内の床に…
朧月夜が照らす寺町通り。その地にばっと鮮血が舞い散る。 犠牲者は抜き身の刀を持った三人組…
近未来建築診断士 播磨第1話 ホワイトムース Part.1 『受注』-1 ■ 「盗電ですか?」 『…
「もうアカっちゃいなよー!」 「でも、あたし的にはエージ信じたいし」 常連の女子高生のい…
甲弐式機動牢獄は、囚人たちが特殊刑務作業に従事する際に搭乗する更生支援兵器であり、その…
看板の群れを回避しながら路地裏の底めがけて降下する。ひときわ大きな看板を避けて目標が視認出来た。狼の体に鮪の尾。合成害獣、通称キメラだ。部長の強化外骨格が掴みかかって動きを止めてる。あたしの接近に気付いた部長が身を引く。よろけたキメラにあたしはブースト全開の蹴りを叩き込んだ。 法整備と啓蒙が実を結び、人と暮らす動物は皆幸せになったはずだった。追い詰められた悪徳企業が「犬と猫を混ぜて売る」などと言いださなければ。結果は見事にバイオハザード。街にはキメラが溢れた。 凶悪なキ