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箱根・岡田美術館 | 美しいものを見た後は足湯♨️でゆったり

2024年3月2日
91歳の母が逝去した。
老衰による幸せな大往生だったので、悲しみはなく、むしろこういう最期で良かったという気分なのだが、しばらく落ち着かない日々が続いてきたため、ちょっと疲れたのでひと息つきたいなと。

まだまだいろいろやることはたくさんあるのだが、ちょっと気分を変えたい。
日常とは違うところに行きたい。
美しいものを見たい。

ということで、ウチからクルマで1時間半の箱根の岡田美術館に行くことにした。
箱根と言えば、ポーラ美術館が一番のお気に入り
だが、今回は西洋アートのポーラより、東洋アートの気分だったので二番目に好きな岡田美術館へ。

時々しか陽がささない曇りの寒い日で、箱根の山はチラチラ雪が舞ってたな。
でもこんな日こそ、美術館かもしれない。

今やってる特別展は金屏風の祭典
美術館のHPより

解説に28点の金屏風をコレクションとして持っていると書いてあって、びっくり。
今まで何回も来ているけど、岡田美術館というのは、個人の岡田さんがオーナーなんだろうけど、
金屏風を28点も保有しているってどういう人?

ということで、今さらながらに調べてみました。
以下は岡田美術館の公式HPより。
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美の殿堂 岡田美術館

清らかな山河をめぐって20もの温泉街が集まる
国際的観光地・箱根。
その一つ、小涌谷(こわくだに)温泉は、
湯本駅から芦ノ湖に通じる国道一号線の半ばに位置しています。

2013年秋、東洋の美の結晶が一堂に会する大きな美術館が、ここに誕生しました。
小涌谷は、江戸時代、小地獄と呼ばれ、噴煙上る荒野でした。
この地が生まれ変わったのは明治10年代のこと。
実業家たちによって温泉場が開かれ、風情ある旅館やホテルが建造されるようになったのです。

美術館は、明治時代に存在した欧米人向けの
ホテル「開化亭」の跡地(約6,300m2)に建設。
全5階から成る建物の延べ床面積は約7,700m2で、展示面積は約5,000m2にも及びます。
この広い会場に、日本・中国・韓国を中心とする古代から現代までの美術品が展示されています。

古くから日本で受け継がれてきた美術品を
大切に守り、
美と出会う楽しさを分かち合い、次代に伝え遺したい、との願いから、美術館が構想されました。
そして、日本とアジアの文化を世界に発信し、広く文化の創造に貢献することを使命と
しています。
岡田美術館は、この箱根の地より、
皆様に「楽しい!」をお届けしてまいります。

自然と一体になった美術空間

美術館をご覧になった後は、約15,000m2の敷地が広がる庭園へ足をお運びいただき、
湧水と樹木が織りなす自然豊かな空間を散策していただけます。
建物正面には、源泉掛け流しの足湯をご用意。
足湯に浸かりお飲物を楽しみながら、
福井江太郎による大壁画
「風・刻(かぜ・とき)」(風神雷神図)を
ご鑑賞いただけます。

自然と一体になった岡田美術館で、
至高の「美とやすらぎ」のときをお過ごしくださいますよう、ご来館をお待ちしております。

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昔のホテル開花亭の跡地を買い取るだけでも、箱根小涌園の隣の一等地なので、とてつもないお金がかかったと思うんですが、Wikipediaによると70億円かけて設立されたとのことです。

それだけお金をかけることが出来たオーナーさんについては、Wikipediaによると、いろいろあった方のようですが、ビジネスで稼いだお金を、このような形でアートとして残されたことはとても正しく素敵なことと思いました。

「当初は美術ファンに過ぎなかったが、「雪松群禽図屏風」との出会いがコレクションひいては美術館設立のきっかけになった」とのことです。
今回、その、尾形光琳作の屏風も展示されてました。

岡田美術館HPより


開化亭の名は今でも残っています。

岡田美術館HPより

この日は寒々とした写真しか撮れなかったのでHPから美しい写真をお借りしましたが、今は美術館の隣のレストランです。

開化亭正面

うどんが美味しいお店ですが、私のオススメは、牛ごぼううどん、1,700円です。

奥に個室があって5人以上くらいだとそこに入れます。私が行った時は開化亭だけの利用で予約出来ました。美しい庭が見れて、別にコース料理を頼む必要もなく、うどんを注文するだけでも利用出来るのでお得だなと思いました。

この美術館は結構広いですね。
全5階から成る建物の展示面積は約5,000m2。
ゆっくり見て回ったら2時間以上かかりました。

入り口でカメラもスマホもロッカーに入れる必要があり、写真は一切撮れないので、画像なしですが、暗い黒い闇の中に作品を照らす光がとても良い感じでその空間にいるだけでとても落ち着きます。

のんびり回って足腰が疲れたので、最後は足湯でひと休み。

足湯スペース

ここは美術館の入り口に足湯があります。
温泉♨️かけ流しだそうです。

岡田美術館HPより

美術館のファサードを飾る福井江太郎さんによる風神雷神図の大壁画を眺めながら、しばし足湯に浸かると、足だけでもやっぱり温泉♨️はいいなと思います。

もう少しして落ち着いたら、また、ちゃんと箱根に温泉♨️に入りに来ようと誓って美術館を出ました。

岡田美術館は、正月の箱根駅伝のテレビ中継でも有名な「小涌園前」の大きなカーブのすぐそばにありますので、帰りは山下りです。
箱根駅伝の復路6区の区間ですね。

くねくね道の山下りをエンジンブレーキを感じながら集中して駆けぬけるのは、なんとも気持ち良くて、これも最高の気分転換になりました。

岡田美術館ありがとうございました!

おわり


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