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東洋医学的な環境づくり入門④

鋸鎌(のこがま)は、刃がギザギザしているので多少太い茎でも切ることが出来るし刃がこぼれにくいというメリットがある。

しかし、この東洋医学的な環境づくりで重要なのは「刈った草の切り口がギザギザになる」という点だ。

スパッと直線の刃物で切ってしまった草は、切り口がキレイなだけに「まだこのまま上に成長できるかも」とさらに伸びようとしたりする。伸びようとすることによって、草自身も周りの環境(土など)にも負荷が余計に掛かってしまう。

一方で鋸鎌で刈った場合、切り口がギザギザで修復が難しくなるので「こりゃもう伸びるのはもう無理だ」と草自身が諦めモードになるという。
草が「伸びないなりに、まぁやっていければいいか。」と省エネ体制になれば、過剰に活動して土の養分を吸い上げてしまうこともない。穏やかに活動してくれるようになるという。

切り口に対しての反応をみる修復のエネルギーの活動を観察する、というのが何とも医術らしくて「これぞ東洋医学的な環境づくり!」と思わず叫びそうになった。

大昔は、稲刈りや農作業は全て鋸鎌でやっていたそうだ。

もしかしたら、先人達はこういった自然の反応を熟知していたのかも知れない。

ちなみに、自然農法家の川口由一さんも鋸鎌を使っているので同じ理由の可能性も高い。

明日は、自分の庭でどう活かしていくか考えてみたい。





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