たたら製鉄講座【操業までの準備メモ①】
9月の操業に向けた準備をざっくりメモしておこうと思う。
①木炭の準備・炭切り
古代から主に広葉樹の炭が使われていたと言われているが、松などのカロリーが高い炭も使い分けられていた。(溶鉱炉の形態、操業規模によっても違う。)炉を作り乾かす段階から操業まで、かなりの量の炭が必要。木を切り尽くして禿山になってしまうほどの炭が必要だったらしく、赤禿・焼尾・赤根などという地名が国東半島にも残っている。
丸太をスライスした形状のままの炭では、燃焼効率が悪いので3センチ角程に切り刻む。酸化鉄を炭素で純粋な鉄へと還元させるためにも、炭の大きさは均一なほうが良い。
暑いなか顔を真っ黒にしながら、かなりの分量の炭を鉈で切り刻むのはけっこう大変。(一番大変な作業と言っても過言ではない。)
↓たたら製鉄の炭に関して
本来なら、この前段階の炭作りも誰かがやってくれている。鉄を作るには森も育てなければ、継続して操業することは出来ない。
これだけ手間ヒマかかっても作る価値があると古代人に思わせた鉄。
なぜこんなにも、引き込まれるのだろうか。
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