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映画BLUE GIANTがやばすぎた件

漫画なのに音が聞こえてくると話題になり、あちこちで絶賛された漫画BLUE GIANTがこの度アニメ映画となって公開されるということで、2月下旬頃に私tasukeは映画館に足を運びました(^▽^)/

元々音楽好きな沖縄県民ということもあり、幼いころから言わずと知れた沖縄音楽の聖地とされるコザミュージックタウン音市場でjazzセッションのLIVEにはよく連れていかれてたので、マニアックではないですがjazzは好きなジャンルですし、BLUE GIANTに関しては出始めの頃に軽く序盤を立ち読みしただけの知識しかありませんw
まぁ私にとって至高の音楽漫画はBECKとなってますんで・・・w
でもBECKはアニメ、実写化ともに個人的にはそこまでよくなかったというのが正直なところ💦
でも映画でレッチリやOASISをテーマソング等に使用したのはよかったと思いますし、アニメ版では確かビートクルセイダースが楽曲提供しているのも割と好きなほうでした(⌒∇⌒)

しかし今回、現代ではニッチな部類に入っちゃているjazzというジャンルをがっつり取り上げた作品の映画化とあって、若い人達がどれだけ足を運んでくれるかという点で、意外に挑戦的な作品制作だったのではと思います。
(でもシリーズ累計発行部数840万部(2022年6月時点)を誇る人気作品なので映画化には全然OKだと考えます。)

私自身は主人公の宮本大が地元仙台でサックス🎷を始める序盤中の序盤で止まっているためその先の展開が気になっていることと、世界的ピアニストの上原ひろみさんが楽曲提供に関わっているので音は間違いないだろうということで、公開が待ち遠しいという心境でした(o^―^o)

いざ映画館へ足を運び、蓋を開けてみたところもう衝撃と鳥肌、そして涙の連続でした(´Д⊂
いちアニメ映画としてだけでなく、音楽作品、青春群像劇としてみてもハイクラスな仕上がりだったと思います。
とにかく作品の持つ”熱量”がヤバい!!

今回私がnoteに出稿した理由もこの作品がもつ”熱量”を少しでも多くの方に感じてほしく、拙い表現力を使って必死にお届けしたいと思ったのです(笑)

前置きが長くなりましたが、さっそく作品のレビューを記載します(^▽^)/

作品紹介

あらすじ

〇 宮城県仙台市出身の高校生・宮本大は真っ直ぐな性格の持ち主だが、将来何をしたいのか分からず学生生活を送っていた。ある日聴いたジャズの曲に興味を惹かれ、初めて訪れたライブハウスでジャズの演奏を目の当たりにしたことで、サックスプレーヤーを目指すことを決意。サックスプレーヤーになるために高校卒業後は上京することを決め、上京後、あてのない大は、進学上京していた同窓生:玉田の家に上がり込み居候を始める。家賃を払うことで玉田もしぶしぶ承諾した。都内のジャズライブハウスを回っていた大は、ピアニスト:沢辺雪祈と出会う。人を舐めきった態度は好ましくないが、ピアニストとしての腕にほれ込み、大はバンド結成を呼び掛けた。大の演奏を聴いて、何かを感じた雪祈は組むことを承諾。2人きりでの練習が続くなか、ドラマーが必要と感じメンバー募集を始める。一方、大学生活に刺激のなかった玉田は、大の演奏を聴いて何か楽器を始めようかと大に話したところ、大は玉田をドラマーにしてバンドに加入させることを思い立つ。雪祈に告げると、ドラムセットにも触れたことのない全くの素人の為、もちろん大反対。「200パーセントムリ!!」と舐められた態度であしらわれた玉田は諦めがつかず、ドラム教室に通いはじめ、自宅用に練習セットを購入し猛練習に励む。1週間後に玉田の演奏を聞いた雪祈は加入を反対するも、大が「下手だからダメ。追い出すのは簡単。それがジャズへの入り口を狭くして、誰も通さなくなる。だからジャズがダメになるんじゃねぇか?ウマくてもヘタでも感動できればいい。」と説得。3人は「JASS(ジャス)」を結成する。

スタッフ

  • 原作 - 石塚真一

  • 監督 - 立川譲

  • 脚本 - NUMBER 8

  • 音楽 - 上原ひろみ

  • ピアノ奏者 - 上原ひろみ

  • サックス奏者 - 馬場智章

  • ドラム奏者 - 石若駿

  • アニメーション制作 - NUT

  • 配給 ‐ 東宝映像事業部

出演者

●山田裕貴(CV:宮本大)
●間宮祥太朗(CV:沢辺雪祈)
●岡山天音(CV:玉田俊二)

感想

●俳優陣の演技力が想像以上にいい

よくあることに声優さんと比べ、アニメ映画における俳優さんの演技って抜擢されたキャラとミスマッチを感じたり、結局その俳優さんの顔が思い浮かんじゃうことが多いと思うのですが、この作品ではそれを一切感じなかったです! 素直に驚きました!
山田裕貴さんの演技がかなりナチュラルで、宮本大の東北訛りとのマッチ力の高い良い声質だなと思います(^^♪
一瞬山田裕貴さんが演じてるとわからなくなってしまうくらい自然でした!

天才ピアニストの沢辺を演じた間宮祥太朗さんもあのクールでどこか高飛車な雰囲気でありながら、jazzに対しては熱く、根はむちゃくちゃいいヤツの沢辺を見事に演じ切っていたと感じます。
そして実力派とされている岡山天音さんの演じた玉田の演技もばっちり!
jazzを初めてすぐの初心者だけど、一生懸命に向き合おうとする真摯さをしっかりと感じ、特にこの玉田のシーンではボロボロ泣きました😢
これはぜひ劇場で体感してほしい!!

●演奏シーンにおける熱量の表現描写がえぐい

本作品の真骨頂は何と言っても演奏シーン!!
特にすげぇと思ったのが玉田の初LIVEでの演奏で、初心者であるがゆえにドラムのピッチが速くなってしまうといった表現の細かさですね。
King Gnuの常田率いる表現者集団millennium paradeへ参加している石若駿さんのドラムスキルにより、リアリティの高さ感じました(^^♪

jazzの音楽性は、作中で主人公の宮本大より「感情の音楽である」と語っております。
jazzの生演奏を鑑賞していると他の音楽より、演奏者のこれまで培ってきた経験やスキル、感性が即興演奏の中で遺憾なく発揮されて、聴いているお客様の心を揺さぶる音楽だとtasukeは思います(^^♪
演奏者の持つ魅力が溢れ出る音楽だからこそ、プレイする側には相応の実力が求められますが、やりがいを感じる方々が多いジャンルだと思いますので、ぜひ皆さんにも生で体感してほしい!

少しjazzの魅力を語りすぎて話はそれましたが(笑)、前述したjazzの音楽的特性をこの作品ではしっかり表現されていた感じます。
jazzでは即興によるソロパートが存在しますが、宮本や沢辺のソロパートにおいて、ピカソのようなカラフルな色彩が施されたシーンがあり、演奏者が今気分が乗っている状態にあると伝わってきます。
これまたその色彩表現が妙に粗いんですよね、それがいい意味で三人の熱量を表現しています。
そして滴る汗がより生々しさを感じさせるのもリアリティにこだわっていると感じました(笑)

そして物語のクライマックス、ここで繰り広げられるJASSのLIVEシーンがとにかくヤバいです‼
上原ひろみさん本領発揮しすぎ( ゚Д゚)と言わんばかりの楽曲センスに、もはやLIVEを見に来ている感覚に陥りました(笑)
作中の三人がそれぞれに紡いできたバックグラウンドが滲み出る演奏は圧巻ですし、約1時間半と三人の成長する姿を見てきた視聴者の涙腺を破壊します(笑)
余り映画館で泣いたことのない私も崩壊に次ぐ崩壊を味わいました( ;∀;)

これはぜひ、音響のいい上映(Dolby等)で体感してください!

●CG処理はちょっと…w

本作は主に宮本大の地元仙台でサックスを学ぶシーンはカットし、東京編をがっつり取り上げて描かれており、楽曲や前述のとおり演奏シーンも含め個人的には申し分ない仕上がりだったと感じますが、他のレビューでも言われる通りCGが雑いです(笑)
これは私自身スラムダンクを見たのもあって顕著に感じました(笑)
一昔前の3DCGのような、急に顔が見えなくなってのっぺらぼうみたいな映像に切り替わるアレですね…。(すみません言葉がうまく…w)

唯一あげる欠点としたらそのCG処理部分ですが、私は意外にクライマックス付近では気にならなくなりました(笑)
それ以上に演奏シーンから伝わる”熱量”が半端ないので(^▽^)/
きっと涙で画面が見れなくなりますよ( ̄ー ̄)
逆にその粗さが、本作の熱量を表現するのに一役買っているとさえ感じました。

あとがき

正直、私の中で昨年2022のNo.1作品がスラムダンクだったのですが、2023年は現時点で”BLUE GIANT”で間違いないと感じております!
私が映画館に足を運んだ日は平日の水曜日という事もあり、人の入りは少なかったですが、観た方々のほとんどが涙腺崩壊し、若い男性二組からは「これは間違いなく当たりだ」という声が漏れていました(^^♪

皆さんには世界的ピアニストの上原ひろみさんによるセンス抜群の生きたjazzを、そして宮本・沢辺・玉田の若き三人が紡ぐ情熱のセッションをぜひ劇場でご体感ください(^^♪
早く2週目行きたいな~(笑)

稚拙な文章構成となりましたが、少しでもこの作品を観ていただく方が増えますことをお祈り申し上げますm(_ _"m)

-fin-

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